本研究では、ブタにおける産肉形質の改良速度を高めるため、宿主のゲノム情報と腸内細菌叢の情報を組み込んだ新たな育種価予測モデルを開発し、腸内細菌叢と家畜育種学を融合した新規ブタ育種基盤を構築する。本研究では、民間育種会社で飼養されているデュロック種集団約1000頭について、産肉形質の表現型値、糞便サンプル、および、DNAサンプルを収集する。そして、糞便サンプルからは腸内細菌叢組成、DNAサンプルからは高密度SNPチップを用いてSNP遺伝子型を測定する。これら情報を用い、一日平均増体重などの産肉形質について、SNP情報とともに腸内細菌叢の情報を学習用データとした育種価予測モデルを開発する。
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