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重症型ブドウ球菌感染症の成立に関わる外毒素の基質認識機構の解明と予防戦略

研究課題

研究課題/領域番号 23K23780
補助金の研究課題番号 22H02515 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

西藤 公司  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20365422)

研究分担者 殿塚 隆史  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50285194)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
キーワードブドウ球菌 / 外毒素 / デスモグレイン / 接触残基 / トキソイド / 表皮剥脱毒素
研究開始時の研究の概要

表皮剥脱毒素はブドウ球菌属が産生するプロテアーゼであり、重症型の皮膚感染症であるヒトのブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群 (SSSS) やブタ滲出性表皮炎の病原性因子である。表皮剥脱毒素は宿主表皮角化細胞間の接着因子であるデスモグレイン1 (Dsg1) を特異的に消化するという、極めて狭い基質特異性を示すセリンプロテアーゼであるが、基質特異性を決定する因子は未だに解明されていない。本研究では同毒素分子内に存在する基質特異性決定基の同定を試みると共に、同残基を標的配列とした新規分子トキソイドを開発し、同疾患の新規予防概念を構築する。

研究実績の概要

令和5年度には黄色ブドウ球菌が産生する表皮剥脱毒素ETAと、Staphylococcus hyicusが産生する表皮剥脱毒素ExhCが、それぞれヒトデスモグレイン1 (Dsg1) とブタDsg1を特異的に消化するために必要な毒素分子上のアミノ酸残基について、以下に示す解析を試みた。また黄色ブドウ球菌が産生するETDとヒトDsg1との結合様式を、in silico解析により予測した。

1.ExhCの結晶構造解析を行い、その構造がETAに類似していることを確認した。
2.ETAとExhCとの間で結晶構造および表面静電を比較し、各酵素の基質指向性への関与が疑われたアミノ酸残基を互いに置換したスワッピング毒素を複数作製してDsg1の消化活性を解析したが、残基置換による基質指向性の変化は認められなかった。そこでETAおよびExhCの基質指向性に関与するアミノ酸残基の分布を解析するため、毒素間で各ドメインを置換したスワッピング毒素を複数作製した。
3.表皮剥脱毒素によるヒトDsg1の消化部位であるIle380-Glu381-Gly382-Pro383の4残基ペプチドと、ETDとの結合様式をドッキングソフトウェアで推測して結合分子の方向性を確認した。またETDおよびExpBの基質指向性に関与するアミノ酸残基の分布を解析するため、毒素間で各ドメインを置換したスワッピング毒素を複数作製した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究ではin silico解析の結果を元に酵素基質結合様式の予測を試みたが、分子生物学的解析の結果では予測通りの結果が得られなかった。

今後の研究の推進方策

今後はアミノ酸配列または結晶構造が類似しているETA-ExhC間、ETB-ExpA間、ETD-ExpB間で各モチーフを置換したスワッピング分子を複数作製し、各毒素の基質特異性に関わるアミノ酸残基を含むモチーフを選別し、選別したモチーフの中から基質特異性に関与する残基を特定する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] フランス国立衛生医学研究所(フランス)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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