研究課題
基盤研究(B)
本研究は、あらゆる細胞へ分化する多能性をもつES細胞およびiPS細胞(多能性幹細胞)をネコで作製し、これらの細胞を安定的に培養できる条件を確立する。その後、ネコ多能性幹細胞を腎前駆細胞へ分化させ、これを使用した新規の細胞治療薬を提供する。さらに、ネコ多能性幹細胞由来の腎オルガノイドを作製し、慢性腎臓病の薬剤試験や病態解明、移植治療への応用を目指す。本研究の成果は、ネコ慢性腎臓病を克服するための基盤をつくるだけでなく、獣医療における臨床応用への実用化につながる。