研究課題/領域番号 |
23K23898
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補助金の研究課題番号 |
22H02635 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
井上 直和 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50379096)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2025年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 受精 / 精子 / 卵子 / 配偶子融合 / DCST1/2 |
研究開始時の研究の概要 |
受精のクライマックスである配偶子融合は、精子のIZUMO1と卵子のJUNOの相互作用により活性化されたのち、複数の因子群からなる分子間相互反応の結果、成立することが推測される。最近、我々は世界で初めて無脊椎動物と脊椎動物に共通する配偶子必須因子DCST1/2を同定した。このように配偶子融合の成立には、動物種を超えて、一瞬の反応のために極めて多層で精巧な分子メカニズムが存在すると考えられる。 本研究では、これまでの研究成果を踏襲しつつ、最近台頭してきた革新的な解析法により配偶子融合制御機構の全容解明に挑む。
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研究実績の概要 |
受精のクライマックスである配偶子融合の分子メカニズムは、精子側のIZUMO1と卵子側のIZUMO1レセプター (IZUMO1R) の発見、さらにそれら複合体の細密立体構造の決定により、一応の決着を迎えたように思えた。しかしIZUMO1のセカンドレセプターを示唆するデータや、IZUMO1-IZUMO1R制御系とは異なる分子群が存在することから、配偶子融合には、一瞬の反応のために複数のステップで、より確実で精巧な分子メカニズムが存在すると考えられる。 本年度は、哺乳類の配偶子融合に必須な因子群 (精子のIZUMO1、SPACA6、TMEM95、FIMP、DCST1/2と卵子のCD9、IZUMO1R) のノックアウトマウスやトランスジェニックマウスなどの遺伝子改変マウスを用いて、種々の実験法から、それらの生理機能の解析を行った。まだ準備段階なので論文の出版に至っていないが、着実に配偶子融合の分子メカニズムの解明に迫るデータが得られている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験計画に必要な実験系や遺伝子改変マウスを含めた生体材料が揃いつつある。次年度以降は、研究成果を積極的に国際サイエンスコミュニティーや国民に向けて発信するとともに、研究計画に沿って世界初の発見を成し遂げるように尽力したい。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画は順調に進展しているため、特段の計画変更はない。次年度以降は、特に配偶子融合におけるDCST1/2の作用機序の解明に注力する。
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