研究課題
基盤研究(B)
動物の群れ行動は低温防御に有利だが、餌の分布密度により制約を受ける。さらに内温性動物では給餌を含む子育て行動の需要と供給も環境の制御を受ける。このように、体温維持、摂食と子育て・群れ行動の間には密接な関係があるが、その制御については不明な点が多い。申請者らは子育てと社会的接近行動に必須の内側視索前野の神経細胞に、摂食制御に関わる受容体が発現することを見出した。本研究ではこのアミリン受容体発現細胞の仔や他個体との接触による活性化をカルシウムイメージングで特定、環境温や栄養状態の影響を明らかにする。さらにこれらの神経細胞がハドリングなど恒常性維持のための社会行動調節を促進するかどうかを検証する。