研究課題
基盤研究(B)
非タンパク質構成アミノ酸や大環状骨格等を含有する特殊ペプチドは低分子と抗体医薬の利点を併せ持つ第三の医薬品候補として注目を集めている。その中で、N-メチルアミノ酸のようにアミド窒素上に置換基が導入された誘導体は代表的な特異構造であるが、ペプチド鎖に対して直接置換基導入できる実用的手法はこれまで皆無であった。筆者はペプチド主鎖を構成するアミドの N-ハロゲン化を駆使したペプチドの化学修飾技術の実現を目指すとともに、N-ハロペプチドという合成例の無い未知の化学種の性質を精査し、医薬品としての応用可能性も模索する。