研究課題/領域番号 |
23K24026
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補助金の研究課題番号 |
22H02763 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
櫻井 宏明 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (00345571)
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研究分担者 |
周 越 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (10733339)
林 龍二 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60345585)
横山 悟 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (90613498)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2024年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | EGFR / がん / 病態 / 治療 / シグナル伝達 / エンドサイトーシス |
研究開始時の研究の概要 |
1.デュアルモード制御による細胞内輸送機構について、免疫蛍光染色によって検討する。また、非定型的なクラスリン依存性エンドサイトーシスのみ起こる変異体を発現する細胞を用い、デュアルモード制御下のEGFR細胞内小胞輸送の実体を解明する。 2.7つのEGFRリガンドについて、デュアルモード制御に対するそれらの作用の違いがないか検討する。また、得られた結果から、数理モデル構築を目指す。 3.腫瘍微小環境の慢性炎症病態における非定型的活性化活性化変異EGFRを発現するがん細胞をマウス皮下に移植した腫瘍塊における非定型的制御の役割を、EGFR-S1015リン酸化特異抗体を用いた免疫組織化学染色にて解析する。
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研究実績の概要 |
EGFRの細胞内輸送機構について検討を行った。特に、フローサイトメーターによる細胞表面上のEGFR発現量の定量化の方法を確立した。これにより、各種阻害剤などの影響など、詳細な解析が可能となった。また、我々がデュアルモード制御と呼んでいる、定型的なリガンド結合型エンドサイトーシスとリガンド非結合型の非定型的なエンドサイトーシス機構について、どちらか一方だけのエンドサイトーシスが起こるEGFR変異体を用いて検討した。その結果、非定型的機構が起こらない変異体(非定型的制御を受けるリン酸化部位をアミノ酸置換したもの)では、低濃度EGFで強く定型的エンドサイトーシスが起こることがわかった。この実験系を用いることにより、非定型的機構を考慮に入れずに定型的機構の解析ができるようになっただけでなく、非定型的機構が起こらない条件では定型的機構が起こりやすくなっている可能性が考えられた。 EGFRの非定型的エンドサイトーシスを抗体薬物複合体に応用する方法論の確立については、その基となる結果を論文として公表した。また、外部研究者との共同研究に発展し、p38活性化を起こす物質がEGFR標的の抗体薬物複合体の細胞障害活性を増強することを見出した。 がん細胞の遊走におけるEphA2との協同作用について検討するため、EphA2の活性化機構の検討を行った。その結果、p38下流のMK2キナーゼを介して活性化したRSKがぐ莉緒ブラストーマの遊走に関与していることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の主題であるデュアルモード制御の分子機構を解析するための材料や方法を整備できたことから、今後の展開を見通せるようになった。また、がん細胞遊走におけるEphA2の役割についても進展があり、論文として公表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに確立した実験系を用いて、デュアルモード制御の分子機構を解析する。特に、定型的機構について、非定型的機構の混在を排除して解析する。また、抗体薬物複合体の共同研究では、動物実験なども含めた治療への応用を目指す。さらに、EGFR変異肺がん患者の腫瘍組織の免疫組織化学染色により、腫瘍内での非定型的制御の存在を実証する。
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