研究課題
基盤研究(B)
細胞外小胞の一種であるエクソソームは、様々な生体機能制御に関与することが示唆されている。興味深いことに、細胞にとっては不要と思われるタンパク質や神経変性疾患の原因となる凝集性タンパク質が、共通してエクソソーム分泌されることが知られている。我々は、エクソソームが細胞内の不要タンパク質の排出処理を担っているのではないかと考え、タンパク質クリアランスにおけるエクソソーム分泌の役割とその機序を詳細に解析する。本研究は、細胞内タンパク質の品質管理におけるエクソソーム分泌の生理的役割と病的意義を明らかにするものであり、新たな視点からの神経変性疾患の病態解明や診断法開発につながることが期待される。