研究課題
基盤研究(B)
我々は白血球細胞外トラップ(ETs)を標的とした構造活性相関研究により、クラッシュ症候群における横紋筋融解症後急性腎障害(RIAKI)に対して顕著な予防および治療効果を認めるラクトフェリン由来中分子ペプチド(M10Hse)を創製することに成功した。M10Hseの腹腔内投与は全身炎症に先行して腹腔内炎症を抑制することによりRIAKIに対する予防及び治療効果を発揮することが判明した。このペプチドの広い臨床応用を目的として、M10Hseの経口投与による腸内環境と腹腔内炎症への効果という新たな視点を設定し、炎症性疾患に対する予防および治療薬としての確立を目指す。