研究課題/領域番号 |
23K24092
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補助金の研究課題番号 |
22H02830 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 亜希子 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (80649046)
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研究分担者 |
Canela Andres 京都大学, 生命科学研究科, 特任准教授 (90837585)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 神経炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
脳には神経細胞と神経細胞を支えるグリア細胞が存在する。グリア細胞のうちアストロサイトは、神経細胞に栄養を送り不要物を排除するなど 、正常な脳機能に重要な役割を果たしている。損傷などの障害に反応してアストロサイトは活性化し、炎症性細胞の浸潤抑制など神経保護的役 割を果たす一方、軸索再生抑制や神経細胞死の誘導など障害的形質を呈する。本研究では、多様なアストロサイトがどのようにして誘導される か、その制御機構を明らかにし、創薬標的としてのアストロサイトの可能性を探索する。
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研究実績の概要 |
I. 障害性「A1アストロサイト」への形質転換機構および機能解析 1) 神経炎症時のアストロサイトのエピトランスクリプトーム解析 神経炎症時におけるアストロサイトのクロマチン情報を得るため、アストロサイトのin vitro初代培養系を用い、抗アセチル化ヒストン(H3K27Ac)抗体によるクロマチン免疫沈降シークエンスを実施した。神経炎症時にアストログリア内で遺伝子発現が活性化している転写活性化領域情報に加え、インフォマティクス解析によりアストログリアにおけるスーパーエンハンサーの同定を試みた。 2) 神経炎症時のアストログリアにおける網羅的遺伝子発現解析 アストロサイト初代培養系を用い、障害性A1アストロサイトを誘導するサイトカイン刺激に応じて発現誘導される遺伝子を新生RNA-シークエンス(Nascent RNA-seq)解析により網羅的に明らかにした。1)との相関を解析し神経炎症時のメインファクターの解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アストロサイトにおけるエピトランスクリプトーム解析を予定通り実施し、解析結果を得た。
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今後の研究の推進方策 |
神経炎症時のアストロサイト放出EVに内包される因子についても解析していく。
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