研究課題/領域番号 |
23K24109
|
補助金の研究課題番号 |
22H02847 (2022-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
倉知 慎 金沢大学, 医学系, 教授 (00396722)
|
研究分担者 |
玉井 利克 金沢大学, 医学系, 助教 (40782082)
藤澤 宗太郎 金沢大学, 医学系, 助教 (40965505)
田辺 和 金沢大学, 医学系, 博士研究員 (60909612)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
|
キーワード | CD8陽性T細胞 / CD8T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫システムの最大の特徴である「免疫記憶」を理解し、感染症や癌等に対する効果的なワクチンや免疫療法を発展させるためには、CD8陽性T細胞(CTL)分化の分子機序を解明する必要がある。 特にCTLが活性化刺激を受けた後に機能的な免疫記憶細胞に成熟する過程は生体内で数週間以 上かけて進行するため細胞内の詳細な分化プログラムがほぼ未解明のままである。本研究では、急性感染時の正常なCTL分化と慢性感染時の異常なCTL分化におけるCTL分化関連転写因子の作用を細胞免疫学・分子生物学・ゲノミクス等の手法を組み合わせて比 較解析する。
|
研究実績の概要 |
本研究では、申請者がこれまで展開してきたCTL分化および転写因子研究の優位性を礎として、CTL分化に重要な役割を果たしている転写因子BATFに着目し、ウイルス感染モデルマウス・細胞免疫学・分子生物学・ゲノミクスの研究アプローチを組合せて以下の点を明らかにする。① BATFはCTL活性化以降のMemory、Exhaustionにどのように作用するか? ② BATFはいつ、どの領域からクロマチン構造を制御するか? ③ BATFのCTL分化時期特異的作用を説明する分子機序(他因子との分子間相互作用)? ④ BATF以外にCTL分化時期特異的な作用を示す転写因子の解析。当該年度は、BATFはいつ、どの領域からクロマチン構造を制御するか?について解析した。BATFがCTL活性化後、いつ、どの領域からクロマチン構造を制御するのか?について、Effector、Memory、Exhaustion分化に伴うBATFのDNAへの結合状態をChIP-seqを用いて、クロマチン構造の経時的な変化をATAC-seqを用いて解析した。EffectorについてはCTL活性化後の数日間の変化を捉える必要があるためin vitro系を用い、BATF gKOとWT細胞を抗原刺激後day1, 2, 3, 4に回収した。MemoryとExhaustionについてはin vivo養子移入実験でday8以降にcKO細胞とコントロール細胞を誘導し分取した。サンプルをChIP-seqとATAC-seqを用いて解析し、CTL分化においてBATFがいつ、どこのゲノムDNAに結合し、どの領域(標的遺伝子)のクロマチン構造を変化させていくのか?という俯瞰的な解析を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね想定したペースで実験を進めることができている。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度に、BATFのCTL分化時期特異的作用を説明する分子機序(他因子との分子間相互作用)?およびBATF以外にCTL分化時期特異的な作用を示す転写因子の解析の解析を行う。
|