研究課題
基盤研究(B)
造血幹細胞は赤血球や血小板、各種の免疫細胞の源であり、免疫系や生体の恒常性維持に必須の役割を果たしている。造血前駆細胞は全ての血球を生み出す多分化能に加え、自らが失われないための自己複製能やdormancyを有している。生体ストレス環境下では、炎症刺激が造血前駆細胞の機能に影響を与えることが知られている一方、炎症以外の刺激の影響についてはほとんど理解されていない。本研究では炎症や感染症等の生体ストレス暴露によって体内で増加する「死細胞」に着目して、死細胞が造血幹細胞の維持や機能の発現にどのような影響を与えるのか明らかにするとともに、その分子メカニズムの解明を行う。