研究課題
基盤研究(B)
これまでに、消化器がんで認められるドライバー遺伝子変異を導入したマウスモデルを作製し、発生した腫瘍からオルガノイドを樹立して、それらの脾臓移植による肝転移モデルを樹立した。これまでの予備的実験結果により、宿主側の自然免疫反応、および炎症シグナルが肝転移巣形成に何らかの役割を果たすと考えられた。本研究では、これまでに樹立したオルガノイド移植モデルを使って、TLR2/4を介した自然免疫反応と、COX2/PGE2経路を介した炎症反応に着目し、微小環境が、がん細胞の生存や増殖、運動性などを制御するメカニズムを個体レベルおよび分子レベルで明らかにする。