研究課題
基盤研究(B)
ヒトは他者に関心を寄せ、他者感情に共感し、他者を助ける。社会機能障害が乳酸菌の経口摂取によって改善したという報告があるが、マウスを対象としておりヒトでの効果は未知である。本研究は特徴的な社会行動をヒトと共有する霊長類マーモセットを対象とし、乳酸菌などの生理活性物質が腸内細菌叢、各種社会行動、生理的指標、代謝物に与える影響を評価する。特に、社会行動を(1)他者に対する選好、(2) 情動理解、(3)利他行動傾向の3つに分類し、対照として作業記憶課題を行うことによって、摂取物質の特定の機能に対する影響を解明する。社会認知機能障害に対する非侵襲的で副作用の少ない新しい治療法の開発が期待できる。