研究課題/領域番号 |
23K24218
|
補助金の研究課題番号 |
22H02957 (2022-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
佐藤 栄人 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00445537)
|
研究分担者 |
天羽 拓 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 応用科学群, 准教授 (40453922)
野田 幸子 順天堂大学, 医学部, 特任助手 (00846371)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | パーキンソン病 / ミトコンドリア / 凝集体 / 神経細胞死 / マウス / ドーパミン細胞 / 細胞死 / synuclein / オートファジー |
研究開始時の研究の概要 |
如何なるミトコンドリア損傷が凝集体形成の原因となるかを明らかにすることにより新たな病態を創出し、パーキンソン病の治療法開発への道を切り開く。
|
研究実績の概要 |
パーキンソン病の新規治療法の開発には病態に基づいた治療介入が早道であるのは言うまでもない。旧来、2つの特筆すべき病態、『凝集体形成』と『ミトコンドリア障害』に知見が集積している。そこで損傷ミトコンドリアが蓄積する『ミトコンドリアモデル』とオートファジーが破綻した『凝集体モデル』の2系統を樹立し、パーキンソン病モデルとして提案してきた。本研究はパーキンソン病のモデルマウスを経時的、横断的に解析しパーキンソン病の病態に迫る研究である。2023年度はミトコンドリア障害を持ちつつ凝集体を形成するCHCHD2ノックアウトマウスとパーキンソン病の病的変異T61Iノックインマウスの解析を行なった。CHCHD2ノックアウトマウスを長期に飼育し凝集体の形成過程を観察した。方法としてはマウス脳を4%パラホルムアルデヒドにより固定後にドーパミン神経領域を薄切し、免疫染色により観察した。4ヶ月齢、8ヶ月齢、12ヶ月齢のマウスについて病理学的検討を実施した。その結果、老化に伴いsynucleinの蓄積が増加し、12ヶ月頃より凝集体を形成し始めることが判明した。同時に中脳からミトコンドリア分画を採取し保存した。凝集体が形成し始める時期の直前のミトコンドリアタンパク質の変化を見出すべく網羅的な解析を実施した。CHCHD2ノックインマウスでは早期にパーキンソン病類似の運動症状を発症し、病理学的には凝集体の形成を観察した。CHCHD2 T61I変異細胞のin vitroの解析から変異CHCHD2タンパク質のミトコンドリアへの移行が阻害されることが凝集体形成の原因となることが推測された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マウスの解析も順調に進んでいるためおおむね予定通りに進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
計画は予定通り進展しているため、今後も引き続きマウスの経時的な病理学的検討を続けるとともに、ミトコンドリアサンプルの採取を行い最終的なミトコンドリアタンパク質の変化を見出す。
|