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脳外部環境による神経回路修復阻害機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K24223
補助金の研究課題番号 22H02962 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

村松 里衣子  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所, 部長 (90536880)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワード瘢痕 / ペリサイト / 血液 / ぺリサイト / 脊髄損傷 / 神経回路再生 / アストロサイト
研究開始時の研究の概要

脳や脊髄の機能は、神経細胞同士のネットワーク(神経回路)に担われている。脳機能は、ひとたび障害されると自然な回復が難しく、その理由のひとつに神経回路の修復しにくさ、が挙げられる。本研究では、神経回路の修復を妨げるメカニズムを探索する。見出される結果は、神経回路の修復を促進させる治療薬開発へ繋がる可能性を有するものである。

研究実績の概要

炎症や外傷などにより中枢神経系が傷害されると、傷ついた部位に応じて様々な機能障害があらわれる。症状の回復は困難で、その原因の一つは傷ついた部位に「瘢痕」と呼ばれるかさぶたのような構造物ができるためで、それが神経の機能を担うネットワーク(神経回路)の再生を阻むためと考えられている。本研究では神経回路の再生を阻む瘢痕の形成のメカニズムを探索している。
中枢神経系の神経回路再生研究は、脳や脊髄に備わる細胞や分子の働きを解明するものがほとんどだが、我々はこれまでに、中枢神経傷害後に血管網が破綻する点に着目し、血液から漏れ出る物質が脳内の細胞に作用し、神経機能を変化させることを見出してきた。本研究でも、血液に含まれる物質に着目し、血中分子による瘢痕形成機構について検討を行った。
その結果、血液を暴露すると、瘢痕形成細胞は増殖を促進させることを見出してきた。そこで、血液の中に含まれ、瘢痕形成細胞の増殖を促進させる分子を探索した。これまでに血液に含まれるあるタンパク質が、瘢痕形成細胞の増殖を促すことを見出していたため、そのタンパク質の同定を試みるとともに、同タンパク質が細胞内のいかなる機序を介して増殖を促進させるか、網羅的な遺伝子発現解析などから検討した。また、同タンパク質の受容体の発現を瘢痕形成細胞で確認し、その効果を脊髄損傷モデルマウスで検討した。見出したタンパク質の働きを欠失させたマウスに対して脊髄損傷を施し、組織・行動解析を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた計画が順調に進み、一部計画以上の検討が遂行できたため。

今後の研究の推進方策

着手した検討について、結果の解析を行う。同定した分子に対する受容体の発現を抑制させたマウスに脊髄損傷を施し、組織・行動解析を行う。見出した機序がヒトにも保存されるものか検討するため、ヒト培養細胞に対して同定した分子を暴露し、細胞の応答を評価する。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 老化した肝臓がもたらす認知機能の低下2024

    • 著者名/発表者名
      三宅雄大、三澤日出己、村松里衣子
    • 雑誌名

      日本薬理学雑誌

      巻: 159 号: 1 ページ: 69-69

    • DOI

      10.1254/fpj.23103

    • ISSN
      0015-5691, 1347-8397
    • 年月日
      2024-01-01
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 髄鞘修復における臓器間ネットワークの役割2023

    • 著者名/発表者名
      米津好乃、三澤日出巳、村松里衣子
    • 雑誌名

      月刊「細胞」

      巻: 55 ページ: 4-7

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Low-density lipoprotein facilitates pericyte-derived fibrotic scarring after spinal cord injury2024

    • 著者名/発表者名
      Yoshino Yonezu, Shogo Tanabe, Hidemi Misawa, Rieko Muramatsu
    • 学会等名
      第17回神経発生討論会・第20回成体脳のニューロン新生懇談会合同大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Apolipoprotein B-100に誘導された瘢痕化による脊髄損傷後の機能回復阻害作用2023

    • 著者名/発表者名
      米津好乃、田辺章悟、三澤日出巳、村松里衣子
    • 学会等名
      第64回日本神経病理学会総会学術研究会/第66回日本神経化学会大会合同大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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