研究課題
基盤研究(B)
統合失調症や自閉症の認知機能障害は、患者のQOLに重大な影響を与えるが、現在、認知機能障害に対する承認された治療薬は無く、革新的な治療法の開発が求められている。本研究は、ヒストン3リジン4残基(H3K4)のメチル化の異常によるクロマチン制御の破綻が、認知機能異常に関する疾患特有の神経回路を形成する仕組みを、因果関係の明確な精神疾患に関与するH3K4メチルトランスフェラーゼ(KMT) ファミリー遺伝子のノックアウトマウスモデルの統合オミクス解析により明らかにし、新規治療薬開発のための標的遺伝子の同定と それらに対する新規治療薬、早期治療法開発に向けたproof of conceptを創出する。