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逆境的小児期体験と関連する情緒と行動の問題の認知行動療法と脳MRIによる病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K24255
補助金の研究課題番号 22H02994 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

清水 栄司  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)

研究分担者 吉田 斎子  千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00789745)
平野 好幸  千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (50386843)
大島 郁葉  千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (40625472)
田村 真樹  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (30915450)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2024年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
キーワード認知行動療法 / トラウマ / 適応障害 / うつ病 / 脳MRI / ストレス / 逆境的小児期体験
研究開始時の研究の概要

虐待等の逆境的小児期体験(ACEs)が「情緒と行動の問題」と関連するかどうかをWEBアンケートで調査し、さらに、スクリーニングされた「情緒と行動の問題」を抱える成人に同意を得て、「ストレス因関連障害、ストレス因関連うつ病へのオンライン認知行動療法の待機リスト群を対照としたランダム化比較試験」に参加してもらい、トラウマ的情動記憶に直接的に働きかける認知行動療法である「イメージの書き直し」をオンラインで提供することの有効性を待機群を対照としたランダム化比較試験で明らかにする。また、脳MRI検査を行い、トラウマ体験や情緒と行動の問題と脳活動の異常が関連するかを検証する。

研究実績の概要

現在、うつ病、気分変調症、適応障害で通院中である成人300人、過去に、うつ病、気分変調症、適応障害などの精神疾患にかかった成人300人、現在、健康で過去に精神疾患にかかったことがない成人300人に、それぞれ18歳までの逆境的小児期体験(ACE)の10項目(1,身体的ネグレクト(育児放棄)、2、親の離婚・死別、3,親の精神疾患、4,親の依存症、5,親の家庭内暴力、6,親の犯罪歴、7,精神的虐待、8,身体的虐待、9,情緒的ネグレクト、10、性的虐待)がない人100人、性的虐待以外の1つ以上を経緯した人100人、性的虐待を経験した人100人の調査回答データを収集したところ、各群内で、性的虐待を経験した人が最もPHQ-9によるうつ症状、改訂出来事インパクト尺度(IES-R)による広義のトラウマ的なストレス症状がともに重度で、それ以外のACEを経験した人が次いで重い中程度で、ACEがない人が最も軽度であることがわかった。
千葉大学医学部附属病院倫理審査委員会で承認を得た「ストレス因関連障害、ストレス因関連うつ病へのオンライン認知行動療法の待機リスト群を対照としたランダム化比較試験」について、1)過去にはっきりと確認できるストレス因に反応して、3か月以内に情動面または行動面の症状が出現して、苦痛あるいは障害のエピソードがあり、現在、ストレス因関連障害群(適応障害、類適応障害、特定不能のストレス因関連障害)あるいは抑うつ障害群(うつ病、気分変調症)の診断を持つ者、2)現在も、過去のストレスフルな出来事のつらさ(改訂出来事インパクト尺度(IES-R)の合計25点以上)を有し、オンラインでの認知行動療法による軽減を希望する者30人への介入が終わり、今後、データ解析を進める予定である。同時に、頭部MRI検査の解析も進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

うつ病、気分変調症、適応障害の患者は、逆境的小児期体験と関連する情緒と行動の問題を抱えている場合、重症化していることをWEB質問調査から、明らかにすることができ、その問題解決のために、オンラインで、イメージの書き直しの認知行動療法を提供することの有効性をランダム化比較試験のデータから、明らかにするためのデータを収集し終え、また、頭部MRIデータの解析も可能となっているので、「おおむね順調に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

固定した臨床データとMRIデータの解析を進め、研究成果を国内外に発表する。また、関連したイメージの書き直しの認知行動療法に関する研究の展開を検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [学会発表] うつ病、不安症、慢性疼痛の認知行動療法とイメージの書き直し技法2023

    • 著者名/発表者名
      清水栄司
    • 学会等名
      日本精神神経学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 社交不安症、パニック症の認知行動療法とイメージの書き直し2022

    • 著者名/発表者名
      清水栄司
    • 学会等名
      日本認知療法・認知行動療法学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] パニック症の認知行動療法と記憶の書き直しの研究2022

    • 著者名/発表者名
      清水栄司
    • 学会等名
      日本不安症学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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