研究課題
基盤研究(B)
我々は以前、電気けいれん療法(ECT; electroconvulsive treatment)の治療効果は、活性化ミクログリアと活性化アストロサイトの抑制を介して発現することを報告した。この研究成果を基盤とし、「ECTは、活性化グリアが引き起こす神経炎症を抑制することによって、脳の恒常性を回復させ、治療効果を発揮するのではないか」という着想に至った。本研究はECTの作用機序を抗神経炎症作用の観点から解明することを目的とし、神経炎症モデルラットを用いた基礎研究と、magnetic resonance spectroscopyを用いた臨床研究の両面からECTの抗神経炎症作用を包括的に検証する。