研究課題
基盤研究(B)
今世紀に入り、肺がんにおける様々なドライバー変異が同定され、これらを標的とした分子標的療法の有効性が示されてきた。一方で、分子標的療法に対して無効あるいは再発する例が未だに臨床上大きな問題となっている。最近、これら様々な耐性機序を示す細胞は、Drug-Tolerant Persister (DTP)細胞と呼ばれる細胞集団から出現するという概念が提唱されている。本研究では、分子生物学的手法に加え、近年急速に発達した解析技術を用いて、肺がん治療における1)DTP細胞の同定とその生物学的特徴の解明、2)DTP細胞を標的とした分子標的薬耐性克服法の開発をめざす。