研究課題
基盤研究(B)
本研究では、複数の蛍光蛋白レポーターをもつヒトiPS細胞由来内胚葉・中胚葉細胞の共培養システムを用いて、“臓器境界”である食道胃接合部および十二指腸Vater乳頭部の形成過程が観察可能なオルガノイド作成技術を樹立する。さらに、作成した食道胃接合部オルガノイドを用いて前癌病変としての“Barret上皮モデル”を作成する。これらin vitroモデルを活用し、臓器境界形成過程と境界部に発生する癌ニッチ形成初期における胚葉間シグナルに着目し、発生現象とがん病態に共通する細胞挙動制御機構の理解を通じて新たな治療法開発の端緒を得ることを目指す。