研究課題/領域番号 |
23K24408
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補助金の研究課題番号 |
22H03149 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
馬場 秀夫 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (20240905)
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研究分担者 |
馬場 祥史 熊本大学, 病院, 特任准教授 (20599708)
澤 智裕 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (30284756)
山縣 和也 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70324770)
三浦 恭子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (80583062)
宮本 裕士 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (80551259)
美馬 浩介 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (00546559)
林 洋光 熊本大学, 病院, 講師 (80625773)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2024年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 腸内細菌 / ハダカデバネズミ / 消化器癌 / 腸内細菌叢 / がん化耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
ハダカデバネズミ(最長寿齧歯類)はマウスと同等の大きさながら約10倍の寿命を有し(最大寿命37年)、老化が極めて遅い。さらに、これまで30年間に渡る2000例以上の観察で、自然発がんが数例しか認められていないという、強い発がん耐性を持ち、近年がん研究の対象として注目を集めている。本研究の目的は、最長寿・がん化耐性齧歯類であるハダカデバネズミのmicrobiomeとそれに伴うmetaboliteの変化をマルチオミックス解析により検討し、消化器癌のがん化耐性に関わるmicrobiome、metaboliteを同定することである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、最長寿・がん化耐性齧歯類であるハダカデバネズミのmicrobiomeとそれに伴うmetabolite(代謝物)の変化を次世代シーケンサー・質量分析により解析し、消化器癌のがん化耐性に関わるmicrobiome、metaboliteを同定することである。同定されたmicrobiome、metaboliteの機能に関してはin vitro及びin vivo(発がんマウスモデル)での検証を行い、創薬のための革新的なシーズ探索を目指す。 ハダカデバネズミを飼育する研究室は世界でまだ10箇所程度であり、日本では分担研究者の三浦らが唯一である。飼育は順調に進んでおり、 解析に適切な糞便の回収も問題なく行えている。 これまでにメタボローム(ハダカデバネズミ 8 samples, SPFマウス 2 samples)及び16Sメタゲノム(ハダカデバネズミ 19 samples, SPFマウス 4 samples)の解析を進め、ハダカデバネズミ糞便中でSPFマウスよりも割合の高い菌叢を属レベルまで絞り込んだ。特に、16Sメタゲノムデータについては、既報の16Sデータと横断的に比較するために有効なものとなった。加えて、菌の解析を種レベルまでの絞り込みと、ハダカデバネズミで認められた未知菌株の情報取得、並びにアセンブル・遺伝子予測による菌叢の代謝機能についても解析するため、糞便のメタゲノムショットガンシークエンス(ハダカデバネズミ 11 samples, 飼育年数3~16年)を行い、fastqデータを取得している。本年は得られたデータの統合解析を進め、種レベルまで絞り込んだハダカデバネズミの菌叢の特徴付けを行い、創薬のための革新的なシーズ探索を目指す。 また、実際のがん患者におけるそれらの発現動態・意義に関しては2,000例以上の 消化器癌データベースで検証する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ハダカデバネズミの飼育は順調に進んでおり、 解析に適切な糞便の回収も問題なく行えている。 これまでにメタボローム(ハダカデバネズミ 8 samples, SPFマウス 2 samples)及び16Sメタゲノム(ハダカデバネズミ 19 samples, SPFマウス 4 samples)の解析を進め、ハダカデバネズミ糞便中でSPFマウスよりも割合の高い菌叢を属レベルまで絞り込んだ。特に、16Sメタゲノムデータについては、既報の16Sデータと横断的に比較するために有効なものとなった。加えて、菌の解析を種レベルまでの絞り込みと、ハダカデバネズミで認められた未知菌株の情報取得、並びにアセンブル・遺伝子予測による菌叢の代謝機能についても解析するため、糞便のメタゲノムショットガンシークエンス(ハダカデバネズミ 11 samples, 飼育年数3~16年)を行い、fastqデータを取得している。 このように、当初の研究計画通りに多くの解析を行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、本年は得られたデータの統合解析を進め、種レベルまで絞り込んだハダカデバネズミの菌叢の特徴付けを行い、創薬のための革新的なシーズ探索を目指す。この統合解析に関しては、国立遺伝学研究所の有田 正規 教授のサポートを受けて行っていく予定である。
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