研究課題/領域番号 |
23K24540
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補助金の研究課題番号 |
22H03282 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 自治医科大学 (2024) 徳島大学 (2022-2023) |
研究代表者 |
市川 哲雄 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (90193432)
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研究分担者 |
後藤 崇晴 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (00581381)
渡邉 恵 徳島大学, 病院, 講師 (40380050)
白山 靖彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (40434542)
藤原 真治 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (40458279)
松田 岳 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (50779965)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 口腔機能 / 感覚機能 / フレイル / 社会との繋がり / 中山間地域 / 咀嚼の質 / 社会とのつながり / フレイルサイクル / 食事の質 / 社会的つながり |
研究開始時の研究の概要 |
「感覚機能の減退」と「社会との繋がり」に焦点を当てて、フレイルサイクルを再設定し、この再設定したフレイルサイクルの中で、歯列改善、補綴歯科治療がどのように関わり、効果を発揮するか,適切な、「咀嚼の質」、「食事の質」は何かを、コホート研究で検証することにある。調査は、これまで我々が関与してきたMima-SONGS研究を母体としている。調査地域も中山間地域と貴重であり、調査内容も、身体的状態、ゲノム解析データ、脳機能解析、5感覚の客観的検査、精神心理学的状態、口腔衛生状態、歯列状態、口腔機能状態、栄養状態、社会的状況を含んだ,生きていくための事象を網羅的に観察し、本研究を総括する予定である.
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研究実績の概要 |
平成30年度SONGS研究において、木屋平診療所(共同研究者:藤原真治所長)に通う65歳以上の慢性疾患患者111名(地区のほぼ全数調査)に対して、63名が今回の調査対象になった。調査項目は、①基本調査、②基本計測、③介護・認知関連、④健康関連QOL、⑤社会的繋がり、⑥生きがい、⑦栄養およびその摂取状況、⑧口腔機能:残存歯数、咬合状態、プラークの付着度、オーラルディアドコキネシス、咬合力、口腔清潔度、「咀嚼の質」、「食事の質」を問う質問票、⑨血液検査、⑩尿検査、⑪画像検査(CT、超音波)、⑫感覚検査:主観的評価票の作成、客観的検査:聴覚(オージオメータ)、味覚(一種類の濃度の5味溶液と水の評価)、嗅覚(T&Tオルファクトメーター)、視覚(視力検査)、触覚(von Freyの刺激毛による舌の触覚閾値測定),⑬NIRSタスク Wearable 光トポグラフィ(NIRS)で簡単な感覚統合タスク時の前頭前野から側頭エリアの脳血流量の変化を測定とし、調査を開始した。口腔機能の調査項目については、調査が終了した。その結果、残存歯数、ディアドコキネシスなど口腔機能についてはそれほどの低下は認められなかった。食事の状況も良好であった。感覚機能の主観的評価では、聴覚・視覚ではその衰えを感じていたが、味覚・触覚の低下の意識を持っているものは少なかった。舌の触覚の閾値は2.3±0.5 gfであった。 さらに、今後のコホート研究を補強するために、社会的つながりと身体的状況との関係のシステマティックレビューや全身と口腔との関係のデータ分析を進め、社会的フレイルによって、死亡のリスクは1.96倍、要介護などの機能障害が発生するリスクは1.43倍に上昇すること示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
中山間地域であるため、Covid-19パンデミックの影響が強く残り、さらにそれが生活状況と強く関係しているため、現地調査へのコンセンサスの取り付けが遅れた。さらに、木屋平地区のスタッフの減少や調査支援スタッフの手配が整わず、令和5年春頃からの現地調査の予定であったが、令和5年末に調査を開始し、現在1年遅れの進捗状況である。その中で、口腔関連の調査項目については当初の調査プロトコールに従って調査が終了し、現在、一般の部分の調査を進めていく予定にしている。ただし、調査対象の機能低下が著しく、調査内容の変更を余儀なくされる可能性の極めて高い。
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今後の研究の推進方策 |
残っている調査項目を,調査スタッフを充実することによって早急に進めることにしている。同時に、分析も同時並行に進めることによって、「感覚機能の減退」と「社会との繋がり」に焦点を当てて,フレイルサイクルを再設定し,この再設定したフレイルサイクルの中で,歯列改善,補綴歯科治療がどのように関わり,効果を発揮するか,適切な「咀嚼の質」,「食事の質」は何かをある程度目処を付けて、介入研究に進めていく予定である。 以上のことにより、遅れていると評価した。
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