研究課題/領域番号 |
23K24562
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補助金の研究課題番号 |
22H03304 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
荒田 悠太郎 東北大学, 大学病院, 助手 (20755011)
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研究分担者 |
西條 文人 東北大学, 大学病院, 講師 (00526436)
田畑 雅央 東北大学, 大学病院, 准教授 (40621529)
石井 誠一 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (60221066)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 医学教育 / 医療安全 / シミュレーション医療教育 / 患者安全 / レジリエンス / 医療教育 / シミュレーション教育 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今の患者安全教育では、医療事故に関する過去の事例を学ぶ教育のみならず、事故を未然に防ぐというアプローチ(レジリエンス・エンジニアリング)の重要性も強調されている。AIの活用により、学習者の理解度や能力に応じて、提供される教材の内容が自動的に変化するアダプティブラーニングの手法が、レジリエンス能力の獲得に影響する可能性が報告されている。本課題では、患者安全教育にアダプティブラーニングを取り入れることの有用性の検証と、医療従事者の能力に応じて、最適化された教材を提供し、個人やチームのレジリエンスを高める次世代型の患者安全教育システムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
患者安全教育は、医療従事者が所属する施設により提供され、画一的な内容や方法で提供されていることが多い。そのため、個人やチームの能力や状況に応じて、患者安全への理解及びリスクマネジメント能力を向上させる訓練手法を確立することは、不安全事象への早期の対応と効率的な医療提供が可能になると考えられる。本研究では、経験や職種、医療チームの構成に合わせて個別化された患者安全教育が、個人やチームが持つレジリエンス能力に与える影響を検討すること、医療過誤の状況を疑似体験することにより、個人のリスクマネジメント能力がどのように変化するか測定すること、それらが組織に波及する影響を検討することである。更に、その成果により、様々な情報端末で応用可能なパーソナライズ患者安全教育システムを開発することである。 研究1年目である本年度は、過去の事例に基づいた患者安全教育のシナリオの作成に着手し、作成した複数のシナリオを活用した研修会を実施した。また、学習者に教材を提供するためのプラットフォームの構築について、映像教材、モデル開発、三次元技術の各専門家との意見交換及び情報収集を行い、医療現場のニーズの抽出とシステムの方向性を検討した。また、本研究に関連して、複数の医療関係企業と打ち合わせを行うことにより、共同研究契約等について、準備を進めることができた。今後は過去の有害事象の解析結果をシステム開発に反映させることに注力する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、対面でのデータ収集が予定より遅れている。一方で、患者安全や患者急変時対応のプロフェッショナルらとの打ち合わせを複数回持つことができ、教材の作成と教育プラットフォームの構想立案を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
有害事象の収集と解析を進めるとともに、アダプティブラーニングの開発に精通する国内外の有識者とのネットワークを築くことで、研究を加速させるできると考えている。また、教育プラットフォームの開発について、パートナーとなる企業を選定する。
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