研究課題/領域番号 |
23K24621
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補助金の研究課題番号 |
22H03363 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 山形大学 (2024) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2022-2023) |
研究代表者 |
清野 諭 山形大学, 医学部, 助教 (50725827)
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研究分担者 |
野藤 悠 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10626047)
杉浦 裕太 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (40725967)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (50332367)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2025年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | フレイル / 地域介入 / 高齢者 / 通いの場 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、2016年度から、東京都内においてアクションリサーチとクラスター・非ランダム化比較試験を統合したフレイル予防に関する地域介入研究を進めてきた。本申請期間(4年間)では、ベースライン調査応答者11,701名に対して、6年後・9年後にあたる追跡調査を実施し、その長期的効果検証をおこなう。また、対照地区の自主グループ等の担い手を対象に、日頃のグループ活動にフレイル予防の要素を付加するための研修等を実施し、この効果を検証する。これらをもって、フレイルを予防し健康余命を延伸する大都市モデルの創出を目指す。
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研究実績の概要 |
これまでに、運動・栄養・口腔プログラムの中で不足するものを、高齢者の通いの場に無理なく付加(ちょい足し)するためのプログラムをまとめ、対象地域に在住する住民・宿院への研修を実施してきた。しかし、他地域に展開するにあたり、研修に係る自治体職員/参加者の労力対効果の適切なバランスを検討する必要がある。そのため、今年度は、研修実施回数(2回/3回/4回コース)による効果差を検証した。対象地域の3地区で、通いの場の担い手(住民)を対象とした2時間/回の研修を3パターン(A地区:2回/B地区:3回/C地区:4回)実施した。研修の全課程を修了し、研修前調査データに欠損のない66名(2回:33名、3回:12名、4回:21名)を解析対象とした。研修終了時の“ちょい足し”実践率(主要評価項目)と、研修前後の“ちょい足し”する自信・意欲・技術、研修参加者の筋力運動・口腔体操頻度、食品摂取多様性得点(副次評価項目)を評価した。 その結果、研修終了時の各種プログラムの“ちょい足し”実践率(範囲:14.7-54.3%)には、実施回数間で有意差がなかった。自信・意欲・技術は実施回数に関わらず有意に向上した。いずれも2回コースよりも3回/4回コースで有意に高値を示す傾向にあった。口腔体操頻度の変化には回数間の有意差がなかったが、筋力運動頻度と食品摂取多様性得点は、2回コースよりも3回コースで有意に大きく向上した。本研究によって、比較的少ない(2回/3回の)実施回数でも期待する効果が得られる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた研修を予定通り実施するとともに、他地域においても実施回数別の効果差を検討することができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、住民・専門職・事業者など、多様な対象に対して、フレイル予防に関する研修を実施していく予定である。
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