研究課題/領域番号 |
23K24628
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補助金の研究課題番号 |
22H03370 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
眞嶋 朋子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (50241112)
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研究分担者 |
岩花 東吾 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00789307)
岡田 将 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50514725)
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
小林 欣夫 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70372357)
佐野 元洋 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (70877000)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 心不全 / 心理的安寧 / 支援プログラム / 心理質問紙 / 看護支援 / 心不全患者 / ミネソタ心不全尺度 / TyoeDスケール尺度 / アンケート調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は通常の支援に加えて看護師主導で行う心不全患者への心理的支援を含む看護支援方法が効果的であるかに着眼している。 研究の目的は、心不全患者の退院後の心理的安寧を支える看護支援方法の開発と評価を行うことである。最終段階では、作成した心不全患者の心理的安寧を支える看護支援方法を実施して評価を行う予定である。
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研究実績の概要 |
患者の心疾患危険因子として、タイプA行動が注目されてきたが、近年になって他者との関係を控える特徴であるタイプD行動が注目され、国外では介入研究が行われ成果が示されている。しかし、虚血性心不全患者の性格特性を踏まえた心理的支援についての研究は多いが、国内において心不全患者の心理的支援に焦点を当てたものは少ない。そこで、心不全患者の心理的安寧や健康関連 QOLの変化や課題を明らかにし、介入研究の基礎資料とする本研究に着手した。また、国外の先行研究で明らかになった変数間の関係がわが国にも同じようにみられるのかを明らかにする。さらに、本研究で得られたデータを、今後の介入研究のヒストリカルコントロールグループとして位置づけた。本研究は、前向き縦断デザインを使用し、 データは、入院中および退院後 2 か月および 6 か月後に自己記入式アンケートを用いて収集した。質問紙は、日常生活への影響を評価するためのミネソタ州心不全生活アンケート(MLHF)と、社会的抑制と障害の感情を測定するためのタイプ D パーソナリティスケールで構成された。対象は、NYHA クラス II から IV の心不全患者 7 名であり、調査回答率 58%であた。参加者の MLHF 測定値は、入院時から退院後 6 か月まで改善した。 しかし、一部は入院時よりも退院後 2 か月および 6 か月で悪化した。退院後の症状コントロールのサポートの必要性が示唆された。心理状態については、全体的にD型患者の方は少なかった。 この研究では50歳から80歳までの参加者を対象に調査が行われ、全員がスマートフォンを使用しており、スマートフォンやその他のデバイスの使用を通じてセルフケアや心理的サポートが得られる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
この調査において、対象者のリクルートを2023年12月末まで行った結果、研究参加に同意が得られたのは、31名であった。そのうち、第1回目のアンケートの参加率は100%、2回目のアンケートの参加率は71%(22名)、3回目のアンケート参加率は55%(17名)であった。なお、3回目のアンケート調査は、次年度にも継続して行っている。この結果を用いて、2024年3月にはEAFONSにてポスター発表を行った。
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今後の研究の推進方策 |
心不全患者を対象としたアンケート調査をもとに、Webサイトを作成し、そのWebサイトを使用して心不全患者を対象に介入研究を行う。Webサイトを使用した介入調査前に、看護師・理学療法士対象にWebサイトについての意見調査を行う。その意見を参考にWebサイトの更新を行う。更新したWebサイトを使用し、実際の心不全患者を対象にサポートプログラムの実行可能性の検討を行う。
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