研究課題/領域番号 |
23K24636
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補助金の研究課題番号 |
22H03378 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
赤瀬 智子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)
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研究分担者 |
福田 真佑 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30803465)
槇原 弘子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00708696)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 皮膚バリア機能 / 看護学 / 皮膚科学 |
研究開始時の研究の概要 |
皮膚障害は早期対応による増悪や再発の防止が治療期間の短縮や患者の苦痛軽減に有効である。皮膚障害は皮膚のバリア機能で評価するが、方法は簡易ではない。本研究では、光技術で抽出された水分と油分の分布パターンと量に基づく、皮膚バリア機能評価の新しい測定法により、健康な皮膚と皮膚障害の病態別・重症別の皮膚の水分と油分を測定し、皮膚の状態との対応をマッピングする。このマップにより皮膚の水分・油分と皮膚バリア機能ならびに各皮膚障害との関係を明らかにし、また、皮膚バリア機能の状態や変化から皮膚状況の悪化を検知する方法を検討することで、皮膚障害の予防や早期対応、治療効果の評価などの研究と臨床応用への展開を図る。
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研究実績の概要 |
皮膚障害は早期対応による増悪や再発の防止が治療期間の短縮や患者の苦痛軽減に有効である。皮膚障害は皮膚のバリア機能で評価するが、方法は簡易ではない。本研究では、光技術で抽出された水分と油分の分布パターンと量に基づく、皮膚バリア機能評価の新しい測定法により、健康な皮膚と皮膚障害の病態別・重症別の皮膚の水分と油分を測定し、皮膚の状態との対応をマッピングする。このマップにより皮膚の水分・油分と皮膚バリア機能ならびに各皮膚障害との関係を明らかにし、また、皮膚バリア機能の状態や変化から皮膚状況の悪化を検知する方法を検討することで、皮膚障害の予防や早期対応、治療効果の評価などの研究と臨床応用への展開を図る。まず、光技術を用いて皮膚の水分と油分を捉えるために、具体的には、皮膚疾患を有さない者4名とアトピー性皮膚炎を有する者4名において、画像装置を用い、自然光が入らない部屋で顔面を撮影した。得られた画像から解析部位の吸収波長と反射強度を取得し、Savitzky-Golay法による平滑化2次微分を行い、アトピー性皮膚炎を有する者の皮膚に特有の吸収波形や反射強度を確認した。水分量の実測値と反射強度については波長Bにおいて皮膚疾患を有さない者で角質水分量の実測値と反射強度に強い正の相関が認められた。また、油分量の実測値と反射強度との相関においては、波長Eにおいてアトピー性皮膚炎を有する者で実測値と反射強度に強い負の相関が認められた。つまり、本画像装置での一定条件において皮膚の水分と油分を捉えることができたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
私たちが開発した光技術により抽出された水分と油分の波長領域において、明らかな皮膚障害が検出できるかについて、皮膚疾患を有さない4名と、アトピー性皮膚炎を有する4名で比較し検証した。測定部位は顔面とし、光技術を用いて、解析部位のスペクトル情報を取得した。その後、Savitzky-Golay(SG)法による平滑化2次微分を行い、アトピー性皮膚炎を有する者の皮膚に特有の波形や反射強度が見られるかを分析した。その結果、皮膚疾患を有さない者とアトピー性皮膚炎を有する者それぞれに特徴的な波形は確認されなかった。次に、水分量は角質水分測定プローブを用いて3 回(平均値)、油分量は油分測定プローブを用いて 1 回、上記の撮影と同一環境下、同一解析部位で測定し、得られた実測値と反射強度との相関を確認した。波長Bnmでは、皮膚疾患を有さない者で角質水分量の実測値と反射強度に強い正の相関が認められた(r=0.953、p=0.047)。波長Enmではアトピー性皮膚炎を有する者で実測値と反射強度に強い負の相関が認められた(r=-0.990、p=0.010)。また、アトピー性皮膚炎の無疹部は、皮疹部と比較して皮膚のバリア機能が比較的維持されていたことがわかった。以上のことから、光技術より抽出された水分と油分の波長領域の妥当性が明確化された。
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今後の研究の推進方策 |
次は、光技術により描出された水分と油分の波長において健常者で、データの分布を画像ソフトを用いて確認と分析を行う。具体的には、健常者は約100名を予定し、水分および油分の各々の強度の実測値から中央値を求め、実測値/中央値を強度の相対値とし、水分値、油分値とする。水分と油分のバランスは比で求める。この3点から評価する。水分量と油分量の座標軸の中央値を交点を原点とし、その四分位範囲を基準値として定めていく。
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