研究課題/領域番号 |
23K24642
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補助金の研究課題番号 |
22H03384 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
玉井 奈緒 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80636788)
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研究分担者 |
峰松 健夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
真田 弘美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)
高橋 聡明 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (50824653)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | がん性皮膚潰瘍 / スマートセンサー / がん看護 / 創傷ケア / におい |
研究開始時の研究の概要 |
がん性皮膚潰瘍を有する患者は、創部からのにおいによってコミュニティでのアクティブな生活が阻害され、社会的役割を十分担えていないという問題が生じている。潰瘍からのにおいに対して、これまでは潰瘍のにおいを主観的に判断しケアを実施してきたが、その判断は特に患者自身では難しくにおいは未だ十分解決されているとは言い難い。 本研究では、においの成分や強さをスマートセンサーで客観的に評価し、適切なケアをAIでリコメンドするシステムを開発することで、患者自身がその結果に基づいて適切なケアをタイムリーに受けられ、“がんになっても自分らしく安心して生きる”ことのできる社会を目指すものである。
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研究実績の概要 |
今年度の研究目的:がん性皮膚潰瘍におけるスマートにおいセンサーの使用可能性の検討 取り組んだ成果:①がん性皮膚潰瘍のにおいを検知可能かつ、在宅等で患者が拘束されることなく簡便に使用可能なスマートにおいセンサーの探索を行った。福祉機器展への参加や各種学会に参加し、臭気に関連する企業等と検討を重ねた。その中で、いくつかにおい検知センサーの候補が挙がり、該当企業からの説明・交渉の結果、noseStick(I-PEX)を採用した。noseStickはまだ開発されたばかりであるが、患者の簡便性を考慮して選択した。②noseStickのにおい検知の使用可能性を検証するため、がん性皮膚潰瘍の原因物質について各検索エンジンにて、文献検索を実施した。③文献検索の結果(ポリアミンや有機酸等)をもとに、noseStickのにおい識別検知素子を選択した。(企業の制作の都合上、におい識別検知素子の入手に時間を要した)④におい識別検知素子で、実際のがん性皮膚潰瘍のにおいを模倣した臭気の検知が可能であるか、また検知の精度について、現在も実験を継続している。⑤また並行して、臨床調査に向けて倫理申請をおこなうとともに、臨床現場の調整中を実施している。 今後は、スマートにおいセンサーの使用可能性の成果をまとめるとともに、noseStickと従来のにおいセンサーで検知した成分の一致度と臭気の強さの相関についても分析を実施する準備をおこなっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
企業の都合にて、noseStickのにおい識別検知素子の入手に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
noseStickの使用可能性が確認でき、倫理申請の許可が下り次第、実際の患者のガーゼを用いた検証を進めていけるように、すでに臨床の医師とコンタクトは取り、臨床調整を開始している。またケアアプリケーション開発に関わる研究者との研究ミーティングも開始するなど、研究推進の方策をとっている。
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