配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2026年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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研究実績の概要 |
2023年度は,アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法(Atezo+Bev)を受ける進行肝細胞がん(HCC)患者について,治療開始時Baseline(BL)時のHealth-related Quality of Life(HRQOL)を含む特性から、治療効果や投薬期間及び全生存期間(OS)への影響因子の特定を目的とした.2020年11月-2024年4月,64症例のBL背景,3ヵ月目のHRQOL及び有害事象のうち,治療効果,投薬期間及びOSの影響因子を多変量解析した(有意水準p<0.05).64例のBL特性は,男性53例(83%),年齢70歳未満32例(50%),Child-PughScore-5/6/7/8:29/21/9/5,TNMstageⅣ39例(53%),DCP1000ng/mL超:26(41%)であった.観察期間終了時中央値,投薬期間10.8ヵ月,OS18.4ヶ月であった.有効性は,mRECISTでCR/PR/SD/PD:2/20/27/14で,DCR78.1%であった.3ヵ月目の有害事象は全Gradeで発現の多い順に,低ALB血症50例(89%),倦怠感50例(89%)で、Grade3は蛋白尿・倦怠感3例,皮膚毒性2例等であった.HRQOLの機能的ドメインの社会以外で3ヶ月間に有意な低下を認めた.Objective Responseは,TNM stageIVと肝外病変有で悪く,認知機能80点以上及び皮膚毒性Grade2以上で良好であった.投薬期間は,DCP1000以上で短かった.OSは,3ヶ月目の低ALB血症Grade2以上で不良で,身体機能80点以上で良好であった.Atezo+Bevは軽微な有害事象でも,HRQOLは3ヶ月間で有意に低下した.HRQOL低下や有害事象発現が有効性に関与するため,継続マネジメントでHRQOLを保ち,有害事象予防を図る意義は高い.
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