研究課題/領域番号 |
23K24654
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補助金の研究課題番号 |
22H03396 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
神崎 初美 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (80295774)
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研究分担者 |
松井 聖 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00291815)
永井 宏達 兵庫医科大学, リハビリテーション学部, 准教授 (00633348)
西村 明子 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (20324783)
大城 怜 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, スタディマネジャー (20898043)
三浦 靖史 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (60346244)
井上 満代 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (70803667)
畑 真紀子 兵庫医科大学, 看護学部, 助教 (80853902)
山内 洋子 兵庫医科大学, 看護学部, 講師 (00803644)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リウマチ看護 / プレコンセプション / リハビリテーション / 多職種連携 / 看護リハビリテーション / フットケア / ライフステージ / セルフケア / 看護実践能力 / リウマチ / 看護 / 看護実践 / 看護外来 |
研究開始時の研究の概要 |
症状や機能障害の影響を低減できるRA特有のライフステージを考慮した治療戦略を多職種連携で推進することが重要となっている。 本研究では、リウマチ医療に従事する看護師のコンピテンシー(看護実践能力)向上を目指し、withコロナでも対応できる具体的戦略を2項目掲げる。 1)プレコンセプション(プレ妊活)ケアや更年期などライフステージの特色を考慮したケアと看護相談機能の明確化と2)リウマチ看護リハビリテーションの範囲(内容・程度・方法・場)の明確化と評価をする。ゴールとして、リウマチ医療に従事するRA看護師と多職種が目の前のRA患者ケアに悩まず具体的・適切に実践できるエビデンス抽出と全国への波及を目指す。
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研究実績の概要 |
1.リハビリテーション範囲の明確化に関する調査【対象】日本リウマチ学会認定教育施設605の看護部長宛に郵送で研究依頼文書を送付した。紹介を受けた看護師はQRコードやURLでWebアンケート調査画面に入り調査回答した。項目は、看護リハビリテーション支援内容38項目とした。【結果】139(23%)の回答を得た。女性91%、国公立病院22%私立42%、病棟勤務66%外来32%、常勤91%、平均RANs歴7年で未回答の都道府県はなかった。「具体的な運動」「関節保護」「手指リハビリ」「フレイル予防運動」「足先変形予防運動」の各項目平均割合は、必要性について「ない」「ほとんどない」は合計27.7%だったが、実施への自信は「ない」「ほとんどない」が70.8%、実施や説明を「していない」「ほとんどしていない」が66.8%だった。この結果から、看護リハビリテーションは必要性と思っていても実態として実施しておらず自信もない状況が明らかになった。2.フットケア支援に関する調査 1.の調査と同時に実施した。調査項目は、フットケア支援内容47項目とした。【結果】167人(28%)の回答を得た。5段階リッカート(5点満点)で、天井床効果を検討し38項目とし、主因子法で「知識12」「技術26」の2因子とした。知識平均は3.21点、技術(観察・実施)平均は2.63だった。3.プレコンセプションケア(PCCの実態調査 関節リウマチケアに携わる看護師を対象にWeb調査によるPCCの実態調査を行った。【結果】回答数62名、PCCに関して72.0%の者が知識を有していたが、実施率は17.7%であった。看護師がPCCを提供する必要があると61.3%が回答し、83.9%がPCCに関する情報が必要であると回答した。3つの調査とも、必要性は感じているが実践が不足している結果であり、具体的実践方法の構築必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ランダムに抽出する予定だったが対象者が集まらず全数調査に切り替えたことで時間を要した。現在、調査結果を分析するとともに、次の研究である介入研究のプレテストを準備中で倫理審査委員会へ申請中である。
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今後の研究の推進方策 |
実態調査結果を論文にする。「外来関節リウマチ患者がひとりで実施できる在宅Webリハビリテーションに関する介入研究プレテスト」は組織の倫理審査委員会に申請中である。【研究の科学的根拠】医学中央雑誌、MEDLINE,CIHNALを用い系統的文献検索した結果、日本ではWeb-baseによるRA患者へのリハビリテーション介入研究効果を発表した論文はない。海外でも4件あるのみだった。多種疾患患者を比較した研究1件、COVID-19 禍の実践報告1件、システマティックレビュー1件、患者満足度調査1件だった。システマティックレビューによる該当論文は6件ですべてがself management(activitiyに加え教育やグループ討議)に関する内容だった。従って、簡便に継続的に行えるWebリハビリテーション(エクササイズ程度の負荷の少ない内容)の効果を評価した研究は殆ど無いと判断できる。Webリハビリテーションは、日本ではYoutubeなどで各病院や企業により紹介されてはいるが研究として計画的に実践しエビデンスを追求したものはない。【研究目的】患者自身が在宅で簡便に行えるリハビリテーション内容を動画コンテンツとして開発し、その実践について看護師が継続支援した効果を検証する。【研究対象者】患者会宛に研究参加依頼チラシを案内し、自ら希望して参加した者を対象者とする。【介入内容】参加者だけが利用できるようにしたWeb上オリジナルな内容の10分間動画を作成する。内容は、リウマチ医療でよく活用されている「リウマチ体操」と同じような内容で同程度の運動負荷内容のものとする。【評価方法】①身体的効果(身体機能の向上)②心理的効果③社会的効果④生活の質向上(自立した日常生活)に関する評価尺度を使用し介入前後の得点変化で評価する。【統計】ウィルコクソンの符号順位検定
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