研究課題/領域番号 |
23K24670
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補助金の研究課題番号 |
22H03412 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
塩見 美抄 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10362766)
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研究分担者 |
吉岡 京子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00708951)
降籏 隆二 京都大学, 学生総合支援機構, 准教授 (40727830)
細川 陸也 京都大学, 医学研究科, 講師 (70735464)
平 和也 京都大学, 医学研究科, 助教 (70804847)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2025年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 尺度開発 / 統合失調症 / セルフアセスメント / 地域生活 / well-being |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では統合失調症者の「調子」の概念を明確化すると共に、統合失調症の人がポジティブ・ヘルスの観点を含めて自身の「調子」を妥当にアセスメントできるための尺度を開発することを目的とする。 研究期間の中で尺度案を作成し、統合失調症者を対象とした調査によって尺度の信頼性・妥当性・有効性の検証と、活用上の課題の明確化をする。 本研究により、統合失調症の人の自己理解力を高め、彼らのwell-beingに資すると共に、今後の実装的研究の基礎資料とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、統合失調症の人の「調子」の概念を明確化すると共に、統合失調症の人がポジティブ・ヘルスの観点を含めて自身の「調子」を妥当にアセスメントできるための尺度を開発することである。 研究1年目である2022年度は、文献レビューによって、統合失調症の人の「調子」の概念を明確化すると共に、統合失調症の人の自己アセスメント尺度を収集・統合し、「調子」の査定因子の収集を試みた。 ①統合失調症者の「調子」に関連する概念の明確化:医中誌WebとPubMedを用いて検索し、15件の論文を抽出した。「調子」の構成概念をRogersの属性、先行条件、帰結の枠組みに沿って分析した結果、属性からみた統合失調症の人の「調子」は、「自己概念」「未来指向性」「現状認識」「自己の機能性」「感情・気分」「病状」で構成されていた。先行条件として「肯定/否定感情」「ソーシャルサポート」の程度、「社会の価値と許容力」「ストレッサー」の程度、「治療」の有無や質、「自活力」があり、それらが良好な状態にあると、「新たな自己」、「生き方の定まり」、「社会の一員」などの帰結に至ることがわかった。 ②統合失調症の人の自己アセスメント尺度に関する文献レビュー:PubMedを用いた検索の結果、14件の自己アセスメント尺度が抽出できた。その内、5件は症状を評価するものであり、その他はストレス、認知機能、日常生活機能を測るものが2件ずつと、服薬遵守、主観的主体性、リカバリーを測るものが1件ずつであった。症状の評価因子はうつや妄想などのネガティブなものが多く、社会的側面を評価する尺度は3件のみであった。既存の尺度を統合するだけでは、ポジティブ・ヘルスの観点を含めた「調子」を測定することはできず、尺度項目の更なる収集が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力機関との調整や倫理審査に、想定以上の時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に実施できなかった、統合失調症の人とその支援者へのインタビュー調査は、倫理承認後速やかに実施し、2023年度の上半期で統合失調症者の人の「調子」尺度案を完成する。並行して尺度案の信頼性・妥当性の検討のための研究フィールド調整を開始し、尺度完成後早期に次の研究過程に進めるよう整える。 今後は、2023年度に尺度案の信頼性・妥当性を検討した後、2024年-2025年にかけて尺度の有効性の前向き調査を実施する計画である。
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