| 研究課題/領域番号 |
23K24678
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| 補助金の研究課題番号 |
22H03420 (2022-2023)
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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| 研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
山下 正 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (90613092)
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| 研究分担者 |
瀬戸徐 映里奈 近畿大学, 人権問題研究所, 講師 (00822719)
片山 修 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20295778)
岩本 里織 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20321276)
山田 千佳 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (30848958)
中澤 港 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (40251227)
加藤 憲司 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (70458404)
山田 暢子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (80910934)
野上 恵美 武庫川女子大学, 心理・社会福祉学部, 講師 (90782037)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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| キーワード | 在日ベトナム人 / メンタルヘルス / 孤独 / 移民 / 東南アジア出身者 / COVID-19 / ベトナム人 / 精神的健康 / アプリケーション / 精神保健 / 新型コロナウイルス感染症 / 在住外国人 / 疫学調査 / 抑うつ / 不安 / 物質的はく奪 / 希死念慮 / ベトナム / 精神 / 在日外国人 |
| 研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症の流行下において、日本に居住する在住外国人は、解雇等による収入減少、感染症への不安、同郷の人々との隔絶により、極度の生活困窮、かつてない社会的な孤立、継続した強い不安を経験した。新型コロナウイルス感染症に伴った生活への影響や関連する社会的な不安は、パンデミック収束後も増加する可能性が考えられる。本研究では、母国語が英語でない言語的弱者と言われる東南アジア出身者(ベトナム・フィリピン・インドネシア)に焦点をあて、国内での実態調査を行う。また、在住外国人がオンラインで精神的健康について相談できる仕組みの構築を行う。
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| 研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症の流行下において、日本に居住する在住外国人は、解雇や就労機会の喪失に伴う収入の大幅な減少、感染そのものへの強い不安、さらには同郷コミュニティや地域社会とのつながりが断たれることによる孤立といった複合的な困難に直面した。これらの困難は一時的なものにとどまらず、感染症の流行が収束した後も、生活上の困難や精神的な不安感が継続し、むしろ深刻化していく可能性が指摘されている。こうした背景を受けて、2024年度には、これまでに実施してきた縦断的なコホート研究の成果を活用し、在住ベトナム人を対象とした精神的問題(不安・うつ・PTSD等)や社会的問題(孤独感・社会的孤立)の実態とその要因について、より詳細な分析を行った。その結果、日本人を対象とした先行研究との比較により、在住ベトナム人における孤独感の深刻さや、精神的健康への強い関連性が明らかとなった。これらの研究成果をもとに、今後発生が懸念される新興感染症や災害時における移民支援体制のあり方、ならびに効果的な精神的介入策の方向性について検討し、論文として学術的に公表した。さらに、精神的健康に焦点を当て、在住ベトナム人が母語で安心してオンライン相談を受けられる仕組みを構築・評価し、移民コミュニティにおける実践的かつ再現可能なメンタルヘルス支援モデルの構築に寄与した。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度には、これまでに実施してきたコホート研究に基づき、在住ベトナム人を対象とした精神的問題(不安・うつなど)や社会的問題(孤独感など)の実態とその要因の分析を進めた。これにより、移民特有の健康課題に対する理解が深まり、今後の支援体制や介入策の検討に資する知見が得られた。また、精神的健康に焦点を当て、在住ベトナム人が母語でオンライン相談を受けられる仕組みを開発・評価し、移民コミュニティにおける実践的なメンタルヘルス支援モデルの構築に取り組んだ。以上のように、研究計画に沿った成果が得られたことから、おおむね順調に進んだと評価できる。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後は、精神的健康支援のさらなる実効性向上を図るべく、これまで在住ベトナム人を対象に開発・運用してきた母語によるオンライン相談の仕組みについて、共同研究者間で改めて課題や改善点を共有・検討し、機能面やユーザー視点に配慮した見直しを行う。その上で、在日外国人が文化的・言語的背景にかかわらず安心して利用できる、新たなデジタルアプリケーションの設計・運用モデルの構想を立て、その有効性を実証的に検証する予定である。さらに、在日外国人の孤独に影響を及ぼしうる要因の一つとして宗教施設や宗教的支援資源の活用に着目し、その利用実態と精神的健康との関連を明らかにするため、量的調査および質的調査を組み合わせた複合的な研究を展開していく。
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