研究課題/領域番号 |
23K24702
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補助金の研究課題番号 |
22H03444 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
青柳 陽一郎 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30286661)
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研究分担者 |
加賀谷 斉 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 部長 (40282181)
柴田 斉子 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40319265)
大橋 美穂 日本医科大学, 医学部, 主任 (90906108)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 治療的電気刺激 / マノメトリー / 嚥下反射 / 磁気刺激 / 高解像度マノメトリー / 摂食嚥下リハビリテーション / 嚥下障害 / 食道 |
研究開始時の研究の概要 |
嚥下障害患者の治療選択肢が増え経口摂取率が上昇、そして嚥下障害診断の負担が軽減することで、嚥下障害患者のQOLが向上することを目指す。 新しい非侵襲的な嚥下障害の評価手段として高解像度インピーダンスマノメトリーの検証、非侵襲的な嚥下回数評価方法を開発・検証する。 新たな嚥下障害治療法として、舌骨上筋群への連続磁気刺激の効果検証、嗅覚刺激が嚥下機能に及ぼす影響の検討、食道刺激による嚥下反射誘発の検証等を行う。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、高解像度マノメトリーの臨床応用、非侵襲的な嚥下回数評価方法の開発、嗅覚刺激が嚥下機能に及ぼす影響の検討、食道刺激による嚥下反射誘発を用いた治療法の開発、等を目的として行った。 まず、6名の健常被験者に鼻腔より高解像度マノメトリーカテーテルを挿入し、顎二腹筋前腹にあたる位置に筋電図電極を、甲状軟骨上縁外側にインピーダンス電極を、輪状軟骨中央部にあたる位置に音声マイクを貼付し、唾液嚥下と発声をランダムに指示し、64回記録の上、解析した。唾液嚥下と発声を識別する感度、特異度、正確度は高解像度マノメトリーが最も高かったが(>99%)、表面記録で得られる筋電図、インピーダンス、音声ともに96%以上の感度、特異度、正確度が得られた。本年度は、安静時、すなわち非指示下での各記録方法における感度、特異度、正確度を検討し、嚥下回数の測定に有用な方法を探る。 また、嗅覚刺激として、嚥下機能が低下した高齢者を対象にヒノキ精油吸入を行い、嚥下機能に及ぼす即時効果について検討した。嚥下機能が低下した老人保健施設利用者12名を対象とし、ランダム化クロスオーバー比較試験を行った。ヒノキ精油または米油(プラセボ)150uLを脱脂綿に含ませ、5分間の嗅覚刺激を行った。嗅覚刺激前後で反復唾液嚥下テスト(RSST)、 水飲みテスト、唾液分泌量(10分間の唾液分泌量)を測定した。1週間後にもう一方の嗅覚刺激を行った。結果は、ヒノキ精油吸入はプラセボ吸入と比較して、RSST、水飲みテストで有意に改善し、唾液分泌量は増加した。ヒノキ精油を吸入することで、即時的に嚥下反射の惹起性が改善すると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍 で予定していた臨床研究が遅延したこと、半導体不足で機器の購入が遅れたことにより若干遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
(1)高解像度マノメトリーと嚥下造影検査を同期して行い比較することで、咽頭・食道内圧とインピーダンス値の組み合わせから嚥下造影検査の所見(誤嚥の有無、咽頭残留量)をどの程度説明可能かを検証する。(2)非侵襲的な嚥下回数評価方法を開発・検証する。(3)嗅覚刺激が嚥下機能に及ぼす影響を検討する。(4)食道刺激による嚥下反射誘発を中等度~重度の咽頭期嚥下障害患者に対する新たな治療法として開発する。(5)舌骨上筋群への連続磁気刺激を用いて、その効果検証を行う。
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