研究課題/領域番号 |
23K24786
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補助金の研究課題番号 |
22H03529 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
曽根 博仁 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30312846)
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研究分担者 |
加藤 公則 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (00303165)
山崎 達也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00358889)
堀川 千嘉 新潟県立大学, 人間生活学部, 講師 (00734857)
赤澤 宏平 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (10175771)
藤原 和哉 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (10779341)
森川 咲子 徳島文理大学, 人間生活学部, 講師 (20811300)
谷内 洋子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (30642821)
児玉 暁 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50638781)
松林 泰弘 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50793890)
北澤 勝 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50874533)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 生活習慣病 / ビッグデータ / 人工知能(AI) / セルフケア / 健康寿命 / スマホアプリ / 糖尿病 / 動脈硬化症 / メタボリックシンドローム |
研究開始時の研究の概要 |
生活習慣病は、動脈硬化疾患等の合併症を介し健康寿命短縮の主因である。その予防には、生活習慣改善が不可欠であるが、実施状況は不十分である。生活習慣管理アプリ類は多数存在するものの、生活習慣病の予防/改善効果が証明されたものは稀である。 申請者チームは、ビッグデータ解析による生活習慣病抑制エビデンス確立に長年取り組んできた。その成果を活用しAI支援による個人別フィードバック機能を有し、包括的な生活習慣と検査データ扱えるアプリを開発し、その有効性を無作為化比較介入試験により実証し、社会実装に結び付ける。
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研究実績の概要 |
生活習慣病(糖尿病、高血圧、肥満、脂肪肝、慢性腎臓病など)は、多様かつ重篤な合併症(動脈硬化疾患、腎透析、認知症、骨粗しょう症性骨折、フレイル、サルコペニア)などを通じて、健康寿命を短縮させる。生活習慣病ならびにその合併症の予防と改善には、薬物のみならず生活習慣改善(療法)が不可欠であるが、リアルワールドにおける実施状況も効果も不十分である上、新手法開発も十分でない。生活習慣(病)管理を目的としたスマホアプリ類は多数存在するものの、生活習慣病の予防/改善効果が証明されたものは稀で、治癒効果が証明されたものはない。われわれはこれまで、保健医療ビッグデータ解析による生活習慣病とその合併症抑制の科学的エビデンス確立や予測アルゴリズム開発に長年取り組んできたが、本研究においては、それを継続しつつ、同時にその成果を活用した、個人別フィードバック機能を有し、多種の生活習慣(食事、運動、飲酒、喫煙、ストレス等)と検査データ(血糖、血圧、体重、血液検査等)を包括的に扱えるスマホアプリを開発する。それをセルフケアシステムとして社会実装し、生活習慣病の予防/改善/治癒を通じ、最大限の健康寿命延伸を効率的に実現できる手法として確立する。 本年度の研究においてもビッグデータ解析による多くのエビデンスを確立しえた上、それを現場実装したアルゴリズムを用いてセルフケアアプリを開発し、前臨床試験で有意な肥満改善効果が認められ、結果発表した。実績としては、本年度も別記のように、英文原著21編を始めとする多くの成果が得られている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究は、(1)ビッグデータ解析による健康寿命延伸エビデンスとリスク予測アルゴリズムの確立、(2)科学的エビデンスに基づく生活習慣病管理アプリの開発、(3)生活習慣病管理アプリの地域現場における有効性検証、の3部分から成る。 (1)については、本年度も、本研究室が長年取り組んできた生活習慣病予防ならびに健康寿命延伸に役立つビッグデータ解析エビデンスをさらに増やして論文化した。特に、これまで「一度なったら治らない」「一度薬が始まったら止められない」といわれていた2型糖尿病に、かなりの「寛解」が見られることを明らかにし、三大新聞に特集で取り上げられた。また長年使われてきた「メタボリックシンドローム」の診断基準が、実は女性の高リスク者の9割を見逃していたことなどを明らかにし、これらを改善した新修正基準案を発表し10誌以上の新聞で報道されるなど大きな反響を呼んだ。また、わが国で不足していた骨粗しょう症のエビデンスについては、多数の健診データに基づき、骨密度と体格の関係を男女・年齢層別に明らかにした。 (2)(3)についても、境界型糖尿病者を対象としたアプリを開発し、臨床試験において、有意な体重減量が見られることを示し、論文発表した上でプレスリリースを行うなど、当初の予定を上回る大きな進展が見られている。
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今後の研究の推進方策 |
上記のように本研究は順調に進行しており、今後も当初の計画通り推進する予定である。前記のように本研究は、(1)ビッグデータ解析による健康寿命延伸エビデンスとリスク予測アルゴリズムの確立、(2)科学的エビデンスに基づく生活習慣病管理アプリの開発、(3)生活習慣病管理アプリの地域現場における有効性検証、の3部分から成るが、そのそれぞれについての今後の推進方策としては、(1)対象とする疾患や分野を拡大し、エビデンス確立のテーマと発表論文数を増やす。(2)現在作成中のアプリならびにそれと連動するシステムを改良・発展させ、さらに有効性を高める。(3)これまでと異なった対象に対する有効性について、さらなるエビデンスを得るための臨床試験を計画・施行する、などを予定している。
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