研究課題/領域番号 |
23K24795
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補助金の研究課題番号 |
22H03538 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
富松 航佑 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (00614926)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2024年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 個体老化 / 細胞老化 / 空間オミクス / 単一細胞解析 |
研究開始時の研究の概要 |
個体老化の顕著な表現型は,骨格筋機能低下に伴う運動,代謝機能の棄損である.これら加齢に伴う骨格筋機能の低下は加齢性筋萎縮(サルコペニア)と定義され,死亡率との高い相関性から積極的な介入研究の必要性が示されてきた.従来の研究ではサルコペニアは,成体骨格筋に存在する骨格筋幹細胞の数が激減することで骨格筋の再生が困難となることが示唆されてきた.一方で,増殖せずに組織内で保持されているはずの幹細胞数が老化に伴い減少するメカニズムについて未だ不明な点が多い.本研究では,個体老化に伴う組織全体の骨格筋幹細胞数の減少を幹細胞ニッチの機能破綻に着目し,老化細胞の形成と伝播の観点から解明を試みる.
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研究実績の概要 |
本研究では、組織に老化細胞が蓄積し、周辺の細胞を変質させることで骨格筋幹細胞数が減少するに至るメカニズムを解明する。本年度は組織内での細胞間相互作用を解析する空間オミクスの系の構築を重点的に行った。まず、骨格筋組織において空間情報を維持して活性化シグナル伝達や細胞状態を網羅的に解析するため、細胞の染色と消光を繰り返す連続免疫染色法を開発した。薬剤で容易に開裂可能なリンカーを介して抗体に蛍光物質を付加し、抗体を用いた標的の染色後、薬剤で蛍光シグナルが消光されることを確認した。また消光後のサンプルを用いて他の標的タンパク質が染色されることを確認し、連続的にタンパク質の空間データを取得可能であることを示した。また併行して空間トランスクリプトーム手法RNA Seq-smFISHの立ち上げを行った。本手法は単一分子のRNAを輝点として検出し、細胞あたりの輝点数を遺伝子発現としてカウントする。RNAを検出するためのターゲット配列を決定し、標的RNAあたり24種類のプローブをデザインした。次にデザインしたプローブを用いてRNAを検出するために、サンプル調整法の条件検討を行った。サンプルをゲルに封入し、タンパク質除去を行うことでバックグラウンドの低減及び単一RNA分子の検出に成功した。今後は連続免疫染色後の組織サンプルを用いてSeq-smFISHで単一RNA分子の輝点検出条件を検討するとともに、老化組織を用いた空間オミクスの実データ取得を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初予定に沿って、データ取得を進めており当初の計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に従って進めていく。
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