研究課題/領域番号 |
23K24848
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補助金の研究課題番号 |
22H03592 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山内 利宏 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (80359942)
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研究分担者 |
谷口 秀夫 岡山大学, 環境生命自然科学研究科, 特命教授 (70253507)
森山 英明 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (00633009)
佐藤 将也 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (30752414)
葛野 弘樹 神戸大学, 工学研究科, 助教 (30882386)
小林 諭 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 助教 (40824107)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2025年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | オペレーティングシステム / セキュリティ / 仮想化技術 / 基盤ソフトウェア |
研究開始時の研究の概要 |
未知の脆弱性を利用した攻撃(ゼロデイ攻撃)や攻撃技術が高度化しており,未知の攻撃を防ぐ機構や,その被害を抑制できるセキュリティ機構が将来の計算機に必要不可欠である. 本研究では,機器毎にソフトウェア構成を変更したプログラムを生成し,対象機器上のOSと条件の合う実行プログラムだけが正しく実行できる環境を構築する手法を研究する.また,計算機間の機密情報の適切な利用と監査を支援するOSと仮想マシンモニタ研究を行い,基盤ソフトウェア向けの新しいセキュリティ機構による安全な計算機環境構築の実現を目指す.これにより,独創的な基盤ソフトウェアによる攻撃困難性と耐性を併せ持つ計算機環境の実現を目指す.
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研究実績の概要 |
本年度は,研究計画に基づき,3つの課題について以下の研究を行った. (研究1)機器毎のOSやAPのカスタム化による攻撃難化手法の研究については,実行ファイルのオブジェクトファイルをリンクする順番を変更することにより,ROPなどの攻撃を困難にする手法を検討し,基本方式を実現した.この手法により,攻撃困難化が可能な攻撃について検討した.また,オープンソースソフトウェアにおけるセキュリティリスクの評価手法について検討した. (研究2)VMMによる機密情報拡散追跡と監査支援の研究については,同一VMM上のVM間の機密情報の拡散追跡と制御について検討した.同一VMM上のVM間での情報を伝搬させる処理について検討し,ソケット通信とNFSで利用するRPCに着目して,機密情報の伝搬を把握する手法を検討し,基本方式を実現した.また,複数のVMを対象とした機密情報の追跡機能において,マルチコアCPUの複数コアを用いて追跡処理を実現する手法を提案し,有効性を示した.さらに,VMMからVMのシステムコールをフックする箇所を自動的に推定する手法を提案し,有効性を示した. (研究3)OSの仮想記憶空間の隔離による攻撃耐性の向上手法の研究については,Linuxカーネルの脆弱性を悪用するPoC(Proof of Concept)コードの実行により,実行されるカーネル関数をトレースにより明らかにする手法を検討し,実現した.この機能により,カーネルの脆弱性を緩和するために,どのような処理を制限すれば良いのかを把握することができる.また,Linuxカーネル用の仮想記憶空間を複数用意し,カーネルの脆弱性を悪用するコードの実行により,重要なカーネルデータや保護機能のコードが改ざんされるのを防止する機構を検討し,有効性を示した.また,Linuxカーネルのメモリをページ単位でアクセス制御する手法を提案し,攻撃コードによる改ざんを防止できることを示した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3つの研究課題ともに順調に進んでいるため.
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の通り,遂行する.
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