研究課題/領域番号 |
23K24871
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補助金の研究課題番号 |
22H03615 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 熊本大学 (2023-2024) 岡山大学 (2022) |
研究代表者 |
諸岡 健一 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (80323806)
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研究分担者 |
上岡 寛 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80253219)
宮内 翔子 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (40828555)
河野 加奈 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (40780862)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 歯科治療支援 / 多元歯データベース / マルチスケール・マルチフィジックス実時間解析 / 多元歯形状データベース |
研究開始時の研究の概要 |
歯科治療の効果・確実性の飛躍的な向上を目指し,申請者が有する実時間有限要素解析システム(neuroFEM)と,3,000人以上からなる歯列の3次元形状データベースを融合することで,患者の3次元歯列形状データから,その歯の様態に適切なオーダーメイド矯正治療計画を提示する,次世代の歯科治療支援システムの開発を目的とする.
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研究実績の概要 |
当該研究は,歯科治療の効果・確実性の飛躍的な向上を目指し, 申請者が有する実時間有限要素解析システム(neuroFEM) と,3,000 人以上からなる歯列の3次元 形状データベースを融合することで,患者の3 次元歯列形状データから,その歯の様態に適切なオーダーメイド矯正治療計画を提示する,次世代の歯科治療支援 システムの開発を目的とする. 2022年度では,3,000人以上の歯列形状モデルを使って,任意の本数の歯からなる歯列形状データから,個々の歯を自動的に抽出する手法について研究を行っていた.この方法では,既存の歯抽出システムであるMeshSNetを使って,歯列形状モデルから個々の歯領域を抽出する.しかし,MeshSNetで領域抽出精度が悪い場合,提案システムでもその精度向は困難であった.また,MeshSNetは上下歯列がそれぞれ14個から構成されていることが前提である.しかし,歯が抜ける,あるいは親知らずが生えるなど,必ずしも歯列が14個から構成されているとは限らず,この場合MeshSNetの領域抽出精度は劣化する. そこで,2023年度ではこの問題点を解決し,歯列からの歯領域抽出精度の向上を図った.具体的には,まず,2022年度で開発したシステムを使って歯の候補領域を抽出する.この候補領域は,他の歯のデータを含んでいたり,欠損部を含む場合がある.そこで,各歯の統計的形状モデル(Statistical Shape Model:SSM)に基づいて,候補領域よりデータを選別したり,候補領域に含まれていないデータを歯列データから検出する.開発したシステムにより,歯の抽出精度を向上できただけでなく,任意の本数の歯からなる歯列形状データから,個々の歯を自動的に抽出することを実現した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」で述べたように,歯列形状データから,個々の歯を自動的に抽出するシステムの基本的な処理は開発し,その精度は歯科治療支援に対し十分 である.したがって,本研究はおおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は,歯の矯正治療における歯の移動を推定する,マルチスケール・マルチフィジックス実時間解析システム Deep multi scale - multi physics analysis (DeepMSMP)の要素技術を開発しており,その研究を2024年度でも進める.
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