研究課題/領域番号 |
23K24878
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補助金の研究課題番号 |
22H03622 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鏡 慎吾 東北大学, 未踏スケールデータアナリティクスセンター, 教授 (90361542)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2023年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | ディスプレイ / ユーザインタフェース / バーチャルリアリティ / 画像、文章、音声等認識 / 画像,文章,音声等認識 |
研究開始時の研究の概要 |
現実の情景に付加的な情報を重畳して視覚提示する拡張現実感システムにおいては,映像提示には厳しい低遅延性が要求される.特に光学的な手段により映像重畳を実現する場合はその要求は一層厳しいものとなる.本研究では,光学的な映像重畳を行う拡張現実ミラーシステムを題材として,利用者が鏡を通して見る自己あるいは他者の身体の鏡像に正確に位置合わせされた情報提示を行うシステムの研究開発を行う.
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研究実績の概要 |
本研究では,利用者が鏡を通して見る自己あるいは他者の身体の鏡像に対して,正確に位置合わせされたアノテーション映像を遅れなく重畳提示する拡張現実感ディスプレイの研究開発を行う. 研究期間の初年度である本年度は,期間全体を通じて検討する低遅延位置合わせディスプレイの簡略版となるシステムを構築し,提案するアプローチの効果の確認と技術課題の洗い出しを行った.具体的には,単一観察者への情報提示を前提として,視点位置追跡の結果を低遅延で映像に反映する2次元ディスプレイシステムを開発した.ハーフミラーの背面にリア投影スクリーンを配置して,研究代表者がこれまで開発を行ってきた低遅延DLPプロジェクタの映像を投射する構成を取った.視点位置を含む身体運動の計測のため,2台の高速カメラによるステレオビジョンシステムを導入した.計画時点ではマーカベースの画像追跡を想定していたが,計画を前倒ししてマーカレスでの顔および手指の特徴点運動追跡を実装し,手指の鏡像へ位置合わせされた低遅延映像提示を実現し,その動作を確認した. これらと並行して,多視点への提示を可能する構成の基礎検討を行った.具体的には,裸眼立体ディスプレイ方式と,視点に依存しない映像提示方式の検討を進めた.また,運動体へのプロジェクションマッピングにおける位置合わせ誤差の定量的分析や,運動体と静止体へのプロジェクションマッピングの知覚の差異の分析などの基礎的検討も行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画で挙げた事項については,一部前倒しで実施しているものも含め,予定通りに実施を完了している.
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今後の研究の推進方策 |
開発したシステムの直接の後継として裸眼立体ディスプレイ方式の開発を進めるとともに,視点に依存しない方式のシステムの実装・評価も進めていく.
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