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高品質な3次元形状を自動作成するための基盤技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K24900
補助金の研究課題番号 22H03644 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分61030:知能情報学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

広瀬 修  金沢大学, 生命理工学系, 准教授 (30549671)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
キーワード形状合成 / 形状位置合わせ / ベイズ推定 / 高速計算 / 形状データ解析 / 対応点推定 / ベイズ統計 / 形状解析 / 測地線カーネル
研究開始時の研究の概要

現在,形状の位置合わせを経由して類似形状から新たな形状を合成するための手法を開発している.本提案では,形状自動合成の課題にさらに踏み込み,任意の3次元形状を精密かつ高速に作成することがどこまで可能であるかについて,実際の形状合成アルゴリズムの開発を通して明らかにすることを目指す.

研究実績の概要

3D アニメーションのための3次元形状制作支援ツールとしてBlenderなどのソフトウェアが有名である.現在そのような多機能かつ高機能のソフトウェアを使ったとしても 3次元形状の制作は製作者に大変な労力を必要とする作業である.そのため,3次元形状を自動生成する方法が CG分野で盛んに研究されている.しかしながら,既存手法の多くは合成の基礎となる形状データを入力とするため3次元形状制作の初学者にとっては習得のハードルが高い.この問題を克服するため,本研究で形状データの入力を必要としない3次元形状制作自動化技術の開発を行う.
2023年度は3D形状に対する位置合わせ精度の改善を行った.これは,自身が構想する自動作成法が「形状位置合わせ」を基礎としているためである.位置合わせ精度改善の鍵となるのが「形状事前分布」の設計である.形状事前分布とは,形状の位置合わせの精度向上を目的として導入される事前知識の数理的表現である.形状の位置合わせを満足できる精度で行うためには,適切な形状事前分布の設計が必要不可欠である. 具体的には,事前分布の設計にユークリッド距離ではなく,形状表面での最短経路に当たる「測地線」の距離を用いることで形状事前分布を改善した.その内容をまとめた論文が国際誌 IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence 誌に採択された.また,研究結果を社会に還元するために,現在,この研究で開発したソフトウェアおよびソースコードを自身のホームページで配布している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は3D形状に対する位置合わせ精度の改善を目標とし,目標通りの結果が得られた.また,その内容をまとめた論文が機械学習・パターン認識関連のトップジャーナルに採択された.そのため,現在までの進捗を「おおむね順調に進展している」と判断した.

今後の研究の推進方策

2024年度は,任意の 3D 形状に対する分類と位置合わせを高精度で行うアルゴリズム開発を行う.つまり,前年度に引き続き(1)形状位置合わせ精度の改善を目指し,加えて(2)任意の3D形状を高精度で分類する手法の開発を目指す.
その理由は,椅子と人間といった全く分類の異なる形状に対してはそもそも位置合わせを行うことが困難であり,それらから自然な合成形状を得ることが期待できないためである.形状を入力としてその分類を行 う手法は盛んに研究されている.本提案では,この分類に関しては PointNet++(Qi et al., 2017) などの標準的な手法を基礎として開発する.この分類作業を通して基準化できる形状の集まりを定義する.次に,分類の近い形状を対象として高精度で位置合わせを行う手法を開発する.現状では高精度での位置合わせが期待できるのは特定の分類の形状に限られ,結果として合成できる形状も限定される.そのため,様々な分類の形状に対し高精度で基準化できる手法の開発を行う.

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Geodesic-Based Bayesian Coherent Point Drift2023

    • 著者名/発表者名
      Osamu Hirose
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence

      巻: 45 ページ: 5816-5832

    • DOI

      10.1109/tpami.2022.3214191

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Extending Bayesian coherent point drift into function registration2023

    • 著者名/発表者名
      Osamu Hirose
    • 学会等名
      Workshop on Computer Vision & AI
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] Geodesic-Based Bayesian Coherent Point Drift

    • URL

      https://github.com/ohirose/bcpd

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-08-08  

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