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文脈理解可能な「AI話しことばチェッカー」の開発と実証評価

研究課題

研究課題/領域番号 23K24961
補助金の研究課題番号 22H03706 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分62030:学習支援システム関連
研究機関帝京大学

研究代表者

山下 由美子  帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90635294)

研究分担者 小松川 浩  公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (10305956)
湯川 治敏  愛知大学, 地域政策学部, 教授 (40278221)
秋山 英治  愛媛大学, 法文学部, 教授 (40636148)
日永 龍彦  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60253374)
加藤 竜哉  愛知大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (70624542)
仲道 雅輝  愛媛大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (90625279)
山川 広人  公立千歳科学技術大学, 理工学部, 講師 (90724732)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2026年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード話しことばチェッカー / 話し言葉 / 学習支援システム / レポート / AI / 感想文 / 学術文章 / 機械学習 / 初年次 / システム開発
研究開始時の研究の概要

先行研究を通じて話し言葉を分類カテゴリに沿って検出できる「話しことばチェッカー」システムを開発し,反転学習と協調学習を組み合わせた授業実践により,文脈の影響を受けるあいまいな話し言葉抽出の可能性を示した。本研究では,こうした授業を一元的に管理できる学習支援システムと授業モデルを構築し,複数大学での実践を通じて,あいまいな話し言葉の効率的な抽出とともに教育的効果を検証する。その上で,授業実践で蓄積された大量のあいまいな話し言葉の事例データベースに機械学習を適用させ,文脈理解可能な「AI話しことばチェッカー」を開発し,知的学習支援システムへの拡張を目指す。

研究実績の概要

これまでの研究で、判定対象の文章内に含まれる話し言葉を、作成した話し言葉の分類カテゴリに沿って検出し、修正文例を提示する機能を搭載した話し言葉検出システム「話しことばチェッカー」を開発した。また、あいまいな話し言葉(グレーゾーン)抽出のために、試作的に実施した「てしまう」の判別で77%の精度を出すことができ、グレーゾーン判別モデルの基礎を作ることができた。
2023年度は、システム開発担当者を中心に、2022年度の授業実践者と共同でアジャイル開発を通じシステム改良を行った。
これまでの話し言葉検出の対象となる文章は、アカデミックレポートや論文など客観的文章を想定していたため、例えば「私」「思う」「感じる」などの主観的表現はすべて話し言葉として検出していた。しかし、実際に学生に課されるレポートには、感想文や自身の考えを述べさせるようなレポート課題も多いため、過度な話し言葉検出が課題であった。そこで、従来のシステムに「論文・レポート文」と「感想文」で検出を分けられる新機能を搭載させた。入力した文章を検出する際、どちらの文タイプかを選択する。「感想文」検出を選択すると、感想レポートや意見文で多く出現していた主語の「私」や感情や感覚を表す「思う」「感じる」「残念」、文末の「です、ます」体などを検出しなくなったため、より汎用性を高めることができた。
まだあいまいな話し言葉抽出は試行段階ではあるが、学会発表等を通じ、新機能を搭載した「話しことばチェッカー」の周知と利用を促すことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

従来の「話しことばチェッカー」システムに「論文・レポート文」と「感想文」で検出を分けられる新機能を搭載させることができた。入力した文章を検出する際、どちらの文タイプかを選択する。「感想文」検出を選択すると、感想レポートや意見文で多く出現していた主語の「私」や感情や感覚を表す「思う」「感じる」「残念」、文末の「です、ます」体などを検出しなくなったため、より汎用性を高めることができた。
学会発表等を通じ、研究分担者以外にも広く利用を促すことができた。

今後の研究の推進方策

現在は、判定対象となる文章をシステム上に入力するかコピー&ペーストで貼り付けた後に検出をしなければならない。
しかし、学生達はWordでレポート作成をすることが多いため、レポートを作成、提出する媒体のまま話し言葉検出ができる機能の構築を目指す。
教員側も、話し言葉チェックのためにシステムに学生レポートをコピー&ペーストする必要があり、手間がかかるうえ、レポートの体裁が崩れてしまうことが難点である。そのため、同様にWordやPDF等のファイルをアップロードすることで話し言葉が検出される機能の構築を目指す。
加えて、あいまいな話し言葉を収集し、システムのAI化を目指していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Design of 'HANASHI KOTOBA Checker' with Machine Learning-based Sentence Expression Classification2023

    • 著者名/発表者名
      Yamakawa Hiroto、Yamashita Yumiko、Niida Hibiki、Komatsugawa Hiroshi
    • 雑誌名

      2023 14th IIAI International Congress on Advanced Applied Informatics (IIAI-AAI)

      巻: 0 ページ: 728

    • DOI

      10.1109/iiai-aai59060.2023.00152

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学生レポートの話し言葉改善を目指したオンライン型協調学習の実践研究2022

    • 著者名/発表者名
      山下 由美子、川越 颯亮、小松川 浩、山川 広人
    • 雑誌名

      リメディアル教育研究

      巻: 16 号: 0 ページ: 53-63

    • DOI

      10.18950/jade.2022.05.19.01

    • ISSN
      1881-0470, 2423-8252
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語を母語とする大学生の話し言葉・書き言葉に対する意識と学習観2022

    • 著者名/発表者名
      秋山英治
    • 雑誌名

      人文学論叢

      巻: 24 ページ: 1-11

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 話しことばチェッカーWord出力版の開発および教育的効2023

    • 著者名/発表者名
      山下由美子, 小松川浩, 山川広人, 加藤竜哉, 湯川治敏, 日永龍彦, 仲道雅輝, 秋山英治
    • 学会等名
      日本リメディアル教育学会 第18回全国大会・総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 話しことばチェッカーWord出力版の開発および教育的効果2023

    • 著者名/発表者名
      山下由美子, 加藤竜哉, 湯川治敏, 日永龍彦, 小松川浩, 仲道雅輝, 秋山英治, 山川広人
    • 学会等名
      第5回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 授業後の振り返り文における話しことばチェッカー 検出数の推移2023

    • 著者名/発表者名
      加藤竜哉, 山下由美子, 山川広人, 小松川浩
    • 学会等名
      日本リメディアル教育学会 2023年度 第4回 北海道支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 学術文章における 話し言葉への気づきを促す 「話しことばチェッカー」の開発と活用2023

    • 著者名/発表者名
      山下由美子, 加藤竜哉, 小松川浩
    • 学会等名
      第3回授業実践フォーラム/JADE 九州・沖縄-中国・四国支部 合同支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学教員の話し言葉・書き言葉に対する認識について2023

    • 著者名/発表者名
      秋山英治
    • 学会等名
      日本リメディアル教育学会第12回関東・甲信支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] AI話しことばチェッカーを想定した機械学習モデリングの実験2023

    • 著者名/発表者名
      新井田響、川越颯亮、山川広人、山下由美子、小松川浩
    • 学会等名
      教育システム情報学会 2022年度学生研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 文脈理解可能な「AI話しことばチェッカー」開発および知的学習支援システムへの拡張2022

    • 著者名/発表者名
      山下由美子、加藤竜哉、湯川治敏、日永龍彦、小松川浩、仲道雅輝、秋山英治、川越颯亮
    • 学会等名
      第5回研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 複数の大学における話しことばチェッカーの試用と結果2022

    • 著者名/発表者名
      山川広人、川越颯亮、秋山英治、加藤竜哉、小松川浩、山下由美子
    • 学会等名
      教育システム情報学会第47回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] 話しことばチェッカー

    • URL

      https://checker.uela.cloud/app/v2?wicket-crypt=5KysFR7igj4&wicket-crypt=ctWo0aH-esQ

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [備考] 話しことばチェッカー

    • URL

      https://checker.uela.cloud/app/form?0

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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