研究課題/領域番号 |
23K25009
|
補助金の研究課題番号 |
22H03755 (2022-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
風間 健太郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (60726842)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2025年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
|
キーワード | 洋上風力発電 / 環境影響評価 / 海鳥 / バードストライク / 再生可能エネルギー / 生態リスク |
研究開始時の研究の概要 |
急増する洋上風力発電(洋上風力)は海鳥の餌場を消失させたり風車との衝突リスクをもたらしたりするが、現在それらのリスクを精度よく評価・予測する環境アセスメント手法は確立していない。本研究では、北海道で繁殖するカモメ類2種を対象に船舶や海岸からの目視など既存の複数の海鳥観測手法とGPSトラッキング手法を同時に実施し、それぞれの手法から洋上風力のリスクを予測する。それぞれの予測結果を比較・検討し、GPSトラッキングと同様のリスク予測精度を得るための既存手法の最適な組み合わせや実施頻度を検証する。これらにより、洋上風力の海鳥に対するリスクを精度よく予測する実用的な環境アセスメント手法を確立する。
|
研究実績の概要 |
急増する洋上風力発電(洋上風力)は海鳥の餌場を消失させたり風車との衝突リスクをもたらしたりするが、現在それらのリスクを精度よく評価・予測する環境アセスメント手法は確立していない。本研究では、北海道で繁殖するカモメ類2種を対象に船舶や海岸からの目視など既存の複数の海鳥観測手法とGPSトラッキング手法を同時に実施し、それぞれの手法から洋上風力のリスクを予測する。それぞれの予測結果を比較・検討し、GPSトラッキングと同様のリスク予測精度を得るための既存手法の最適な組み合わせや実施頻度を検証する。これらにより、洋上風力の海鳥に対するリスクを精度よく予測する実用的な環境アセスメント手法を確立する。
研究2年目である2023年度は、前年度同様にカモメ類2種のGPSトラッキング調査と同時に定期航路フェリーを用いた洋上分布調査を5-7月の繁殖期を通して実施した。海洋環境や餌条件の違いからカモメ類の洋上分布は前年度と異なったものの、本年度においても数十kmの大きなスケールにおいてはフェリーセンサスによってGPSトラッキングデータをある程度再現できることが推察された。GPSデータロガーの技術的な制約によりカモメ類の高解像度の位置情報が得られにくいという課題も発見された。次年度以降、とくに沿岸域におけるカモメ類の詳細な環境利用についてはドローン等も併用して調査を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計測機器の技術的課題が露見されたものの、大型フェリーによるセンサスとGPSトラッキングデータとの整合性検証は実施できた。ドローンの導入等、次年度以降の課題解決に向けた方策も構築できている。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は前年同様のGPSトラッキング調査と定期航路フェリー調査に加え、沿岸域におけるより細かな空間スケールにおけるカモメ類の環境利用の解明のためにドローンによる上空からの洋上海鳥分布調査を実施する。
|