• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

バイオプラスチック溶出物の海産生物への生態毒性プロファイル解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K25018
補助金の研究課題番号 22H03764 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

山本 裕史  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 領域長 (60380127)

研究分担者 渡部 春奈  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (00620395)
中島 大介  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 室長 (10281411)
日置 恭史郎  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (10792913)
山岸 隆博  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (30379333)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
キーワードバイオプラスチック / 生態毒性 / 紫外線劣化 / マルチターゲット分析 / 海産生物 / 海産藻類 / 溶出液 / 生分解性プラスチック / バイオマスプラスチック / カイアシ / バイオアッセイ / 溶出物 / 影響指向型解析
研究開始時の研究の概要

海洋プラスチックの水生生物などの影響が懸念される中で、バイオプラスチック(バイオマスプラスチックおよび生分解性プラスチック)への代替が進んでいる。これらのうち、レジ袋やストローなどを対象に紫外線劣化させたときの海水への溶出液について、藻類および動物プランクトン(カイアシなど)への有害影響を調べるとともに、その原因物質について化学分析や分画などで特徴を調べ、可能であればその原因物質の同定を行う。

研究実績の概要

海洋プラスチックの水生生物などの影響が懸念される中で、バイオプラスチック(バイオマスプラスチックおよび生分解性プラスチック)への代替が進んでいる。これらのうち、生分解性のポリ乳酸(PLA)とポリブチレンサクシネート(PBS)製とポリプロピレンに25%バイオポリエチレン(バイオマス)を混合したストローを対象とした。これらのストローについて、疑似太陽光ランプを用いて3日間光を連続照射(つくば市の年間平均で21日分程度)して、粉砕機で微細化し、ふるいにかけたのち人工海水に溶解した。人工海水中で4日間撹拌した後、メンブレンフィルター(0.45 μm)でろ過して溶出液(10 g/L)をそれぞれ作成した。
この溶出液について、『海産、汽水生物を用いた慢性毒性短期試験法(検討案)』(国立環境研究所ほか、2021)を参考にして、海産ラン藻Cyanobium sp.(NIES-981)、海産甲殻類カイアシの一種Acartia sinjiensisの2種を用いて、溶出液を指定されている培地もしくは人工海水で希釈して、藻類生長阻害試験とカイアシのふ化・生存・変態を調べる試験を実施した。
その結果、いずれにバイオプラスチック製ストローについても、紫外線照射の有無にかかわらず、ラン藻、カイアシともに生態毒性が検出された。また、紫外線の有無によって毒性が増強されるものと、低減されるものがあり、揮発性物質や光分解生成物の寄与が推測される。そのため、溶出液について、ICP-MSによる金属分析と固相抽出を行い、GC-MSを用いてフタル酸エステルなどの可塑剤や添加物の定量を試みた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

疑似太陽光ランプが納入され、各種ストローの劣化実験ならびに後続の生態毒性試験が順調に進んだ。毒性が認められた試料についての化学分析も適宜実施している。

今後の研究の推進方策

溶出液の生態毒性についての再現性を調べるとともに、他のバイオプラスチック製製品についても検討を進める。また、毒性原因の推定については、溶出液中の添加剤のICP-MSによる金属分析や、AIQSーGCによるマルチターゲット分析を順次実施する予定である。なお、高濃度で検出されて毒性データがない場合は、個別の毒性試験を実施して、毒性原因の確認・同定作業を進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 我が国における海洋プラスチックごみに関する研究の進展や成果 テーマ3:生物・生態系影響2024

    • 著者名/発表者名
      山本裕史
    • 学会等名
      令和5年度海洋プラスチックごみ問題に関するシンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] バイオポリエチレン製レジ袋溶出物の海産藻類への影響評価2023

    • 著者名/発表者名
      LIAO JIATUNG、山岸隆博、渡部春奈、山本裕史
    • 学会等名
      第2回環境化学物質3学会合同大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 我が国における海洋プラスチックごみに関する研究の進展や成果 テーマ3:生物・生態系影響2023

    • 著者名/発表者名
      山本裕史
    • 学会等名
      令和4年度海洋プラスチックごみ学術シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi