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外来植物の自然地域への持込:運ぶ人と運ばれる種に着目した機構解明と抑止枠組構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K25044
補助金の研究課題番号 22H03790 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

赤坂 宗光  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70446384)

研究分担者 江川 知花  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 主任研究員 (10765019)
津田 吉晃  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (40769270)
久保 雄広  国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 主任研究員 (80761064)
曽我 昌史  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (80773415)
小山 明日香  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90812462)
豆野 皓太  東北大学, 農学研究科, 助教 (90908518)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
キーワード外来生物 / 外来植物 / 生物多様性保全 / 行動変容 / 非意図的導入 / 外来種
研究開始時の研究の概要

外来生物の侵入は生物多様性の重大な脅威の一つである。この脅威への最も費用対効果の高い対策は、外来生物の持込を未然に防止することである。本研究は、持込を抑止する区域として高山域を、抑止する生物群として植物を取り上げ、その実態と持込量の規定プロセスを解明する。さらに、効果的な種持込抑止方策の検討なども行い持込量を最小化するために望まれる対策について効率的に対策を進めるための理論的枠組みを構築する。

研究実績の概要

外来生物は生物多様性の重大な脅威の一つである。この脅威への最も費用対効果の高い対策は、保全上重要な区域への外来生物の持込を未然に防止することである。本課題は、持込を抑止する区域として高山域を、抑止する生物群として植物を取り上げる。
本年度は、まず国内における高山域における外来植物の定着の実態を明らかにするために、国内の複数の山域で植生調査を実施した。この調査は次年度も継続して実施する予定である。また、靴を介したヒトによる高山帯への意図しない種子の持ち込みの発生の時空間的動態も複数山域における野外調査と市民参加型調査によって実施した。時間変動についてはその存在と規定要因を明らかにした。空間動態については、次年度も引き続き調査を実施する。併せて現地調査で得られたサンプルから得た種子の同定の円滑化のためのDNAバーコーディングのための技術開発を行った。さらに、靴の清掃により高山域に持込まれる種子の数を抑制できるにも関わらず、登山者が靴の清掃を行っていない実態の障壁は、外来生物の影響に対する無知識、無関心ではなく、関心がありつつ靴を清掃しない事(無行動)であることが知られている。この無行動の解消する方法として、行動経済学的な手法であるナッジの一種である、足跡マークの利用が有効であることを、登山口におけるランダム化比較試験デザインを用いて実証した。さらに足跡マークを用いた行動変容(靴の清掃の実施)は、特に登山者のうち外来種の侵入の影響に対する知識の程度、および外来種持込についての当事者意識の程度が高い程効果的であることも明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

市民参加型調査について参加者が十分に確保できていないものの、その他は純情である。市民参加型調査については次年度の継続実施によって参加者を確保する予定である。

今後の研究の推進方策

国内の複数の山域における植生調査、市民参加型調査による意図しない種子の持込発生の空間動態の調査について引き続き実施する。併せて、靴を清掃する複数の物理ツールの有効性も現地で評価する。
また得られたサンプルから得た種子の同定の円滑化のためのDNAバーコーディングのための技術開発の高度化を進め、確立した手法に基づいた種の同定も進める予定である。そのほかの計画した内容についても、予算の関係上実施が困難と判断された種子の付着距離に関する実験以外は実施する予定である。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Behavioral interventions to reduce unintentional non-native plants introduction: Personal factors matter2023

    • 著者名/発表者名
      Nishizawa Fumika、Kubo Takahiro、Akasaka Munemitsu
    • 雑誌名

      Biological Conservation

      巻: 284 ページ: 110139-110139

    • DOI

      10.1016/j.biocon.2023.110139

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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