研究課題/領域番号 |
23K25050
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補助金の研究課題番号 |
22H03796 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 |
研究代表者 |
石山 信雄 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林業試験場, 主査 (50780821)
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研究分担者 |
飯塚 浩太郎 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教 (60768620)
中田 康隆 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (10827041)
五味 高志 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (30378921)
中村 太士 北海道大学, 農学研究院, 教授 (90172436)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 気候変動 / 生物多様性保全 / 流域管理 / 河川生態系 / グリーンインフラ / 森林 / 流域治水 / 森林管理 / 生物多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
上流域の森林は、古くから水土保全機能と豊かな生態系を支える生物多様性保全機能を有することが知られ、適切に管理することで防災・減災と生態系保全の両立に寄与する効果的なグリーンインフラとなる可能性がある。本研究では、現地調査、長期観測されてきた河川環境と生物情報、リモートセンシングで計測した森林構造を併用し、流域の森林構造が河川の環境変動レジーム(流量、土砂、流木、水温)に及ぼす影響を明らかにする。次に、それらレジームが河川の生物多様性に及ぼす影響を把握する。最後にそれら結果から、どのような気候・地質条件でどのような流域の森林構造が災害リスクに影響し河川生物の多様性保全に寄与するか明らかにする。
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研究実績の概要 |
1)対象流域の選定と森林構造の把握 国の直轄および水資源機構が管理する全国のダムについて、GISを用いて流域面積を算出した。その結果、最大4000km2、最小1km2、中央値200km2と流域面積は大きくばらついていた。現地調査やリモートセンシングデータの解析のし易さを考慮し、その中から流域面積が500km2以下である約90か所を今後の対象候補地とすることとした。森林構造の把握については、今後解析で用いる予定のリモートセンシング手法の精度検証を京都府立大学の大野演習林で実施した。詳細な森林構造が把握可能なUAV- LiDARデータから抽出した単木の樹高を真値とし、既存の航空LiDARデータで抽出した樹高との比較を行った結果、航空LiDARは概ね良好に樹高を評価できることが示された(RMSE 1.97、RMSPE 10%)。
2)河川の環境変動レジーム・生物多様性指標の算出 上記で選抜した対象流域のダムについて、H16~R2の17年間の流木流出量を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度である2022年度は、研究に必要な環境変動レジームの基礎データの収集、また今後流域森林の構造把握に用いる手法についての精度検証を実施した。前者については解析に必要不可欠な流木データの収集と整理を実施することができた。また後者についても、航空LiDARデータの利用可能性を確認でき、今後のマクロ解析への応用が期待できる結果となった。このように、データ整備や解析手法の検討が進みつつあることから、おおむね順調に進展している、と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度、代表者は上記で選定した候補地を対象に、各河川環境変動レジームおよび生物データの収集・整理を進める。また共同研究者には、各流域の森林構造を定量化する手法の開発を、特に衛星画像の利用可能性に着目して進めてもらう予定である。これらの成果に基づき、次年度以降に統計解析の実施にも着手していく。
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