研究課題/領域番号 |
23K25069
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補助金の研究課題番号 |
22H03815 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
栗島 英明 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (80392611)
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研究分担者 |
倉阪 秀史 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (20302523)
谷田川 ルミ 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20624266)
森 朋子 東京都市大学, 環境学部, 准教授 (30728134)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2025年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 地域人材育成 / 持続可能な地域 / 専門知 / 学校教育 / 持続可能な開発のための教育(ESD) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地域人材の育成に資する持続可能性の専門知を学校教育に正課として導入する際の様々な課題を明らかにしたうえで、その解決方法を検討する。そして、専門知と実践知を融合させた地域人材育成の教育プログラム・教材の開発・実装を目指す。そのために持続可能性の研究者、教育学・ESDの研究者、中学校・高等学校の教員、科学コミュニケーターが協働して研究開発を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度は、以下の調査研究を実施した。 小課題1・2では、学校教育の研究者1名(奈須正裕氏)、ESDを実践する教員1名(松倉紗野香氏)に対してインタビュー調査を実施するとともに、ESDを実践している全国の中・高教員11名を招聘したワークショップを開催し、実践知を学校教育に取り入れる際の課題とその解決策を整理した。また、前年度に引き続き、九里学園高等学校でカリキュラムマネジメントについての教員研修を実施し、1年間のカリキュラム改革の成果についての検討と今後の改善案をワークショップ形式で議論した。加えて、九里学園高等学校で実施された教科横断型の授業を視察し、授業後にコメントやディスカッションを実施して、カリキュラム・オーバーロードにつながらない探究授業の在り方についての議論を行った。小課題3では、引き続き教育プログラム・教材の開発・改良を進め、「未来カルテ2050」および「カーボンニュートラルシミュレータ(CNS)」のデータ更新とwebアプリ化を実施し、2023年10月10日にオンライン版を公開した。小課題4では、2021年度より正課として教育プログラムを先行実施している協力校で、開発・改良したプログラムに順次置き換え、実施の一部を学校教員に引き継いだ。また、生徒への継続的なアンケート調査や生徒の成果物(ワークシート・レポート等)により、卒業までの3年間での教育効果を測定した。実施校教員へのヒアリングも随時行い、結果を他の小課題にフィードバックした。これらの成果について、世界環境教育学会で2つ、国際エコロジカル経済学会で1つの発表を行うとともに、英文論文を投稿し、この論文が受理・掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
小課題1・2について、昨年度実施できなかった課題抽出のワークショップを課題解決のワークショップと組み合わせて実施した。また、当初の予定どおり、インタビュー調査、ワークショップ、教員研修も実施することができた。小課題3についても、年度内に教材のwebアプリ化が完成し、公開もできた。小課題4については、順調に各学校での実践を進めることができ、その成果も国際学会等で発表できた。
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今後の研究の推進方策 |
小課題1・2として実施した教員ワークショップが、中高の教員から好評であり、課題解決に役立った、もう少し時間を取って共有したい、という意見が多く得られたため、小課題1・2の成果も踏まえながら教員ワークショップの内容をさらに改善して実施する。そのうえで、小課題3の教材の改良を引き続き進めるとともに、小課題4における実践にそれらの結果を反映させながら、学校教育現場で実施可能な探究教育プログラムの在り方を整理し、気候変動教育を学校教育に実装するための方法論の構築を目指す。
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