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観光実態把握のためのミクロ流動把握のモデル化と方法論

研究課題

研究課題/領域番号 23K25110
補助金の研究課題番号 22H03856 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

相原 健郎  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (90300706)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2025年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
キーワード流動把握 / プローブ / トラジェクトリ / IoT / クラウドセンシング
研究開始時の研究の概要

本研究では、従来のマクロな指標に基づく流動把握とは異なる動体個々の動きのデータの収集と解析に基づく「ミクロ流動把握」を提案し、そのモデルと方法論を解明する。
従来のマクロな統計データ等に基づく観光動態把握では、利用可能なデータとその分析結果に対して、実態が反映されていないとの疑問が呈されることがある。
これには、適切なデータが得られていない、データの解析法が不完全である、分析者の確証バイアスのために正しく解釈されていない、などの課題があると考えられる。
この課題の解決のために、個体の活動のセンシング技術、ミクロデータからのマクロ把握のモデル化と理論的体系、客観的分析のためのツールの開発、を行う。

研究実績の概要

本研究では、従来のマクロな指標に基づく流動把握とは異なる動体個々の動きのデータの収集と解析に基づく「ミクロ流動把握」を提案し、そのモデルと方法論を解明する。個体の活動のセンシング技術、ミクロデータからのマクロ把握のモデル化と理論的体系、客観的分析のためのツールの開発、を行う。
位置情報以外の、利用者の能動的な操作(テキストの入力等)に依存しないデータ獲得について検討を行い、ツールへの利用導線等を見直すとともに、仕様の作成およびシステムのプロトタイピングに着手した。
定点カメラによるデータ収集では、既に協力していただいている山形・米沢の実験フィールドを活用し、道の駅3カ所計6台のカメラによるデータ収集を長期にわたって実施した。安定的に実験が行える環境の整備のため、システムの実装を行った。特に厳しい寒さに見舞われる当地において、カメラおよび処理用PCの動作について確認を行った。さらに、米沢市内の観光会館にも1カ所1台のカメラの設置のための調整を行い、現地事業者の協力を得て実施した。
一方で、視覚的特徴を加味した車両識別子の特徴ベクトル化のモデルについては、車両番号文字列、地域および車両クラスの文字列、乗用車/レンタカー種別、車体色、車両タイプ(例: 乗用車、トラック、など)をそれぞれ変数としたハッシュ値によるを方法による実装を進めた。
2) の理論的体系の解明に向けては、人や自動車などの「粒子」の特性等を踏まえたモデル化の検討を進めた。多拠点で得られる実験データの蓄積に伴い、妥当性の評価のためのプログラム実装を進めた。
さらに、行動主体となる旅行者の認知の解明に向けて、手荷物や環境からの外部刺激に対する意識等の調査を行い、成果の一部を国際会議にて発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、計画していた以下のことを実施した。
プロトタイプシステムの実装を進め、7月頃からの実験の準備を進めた。定点カメラによるデータ収集では、既に協力していただいている実験フィールドを活用し、安定的に実験が行える環境整備を進めるとともに、視覚的特徴を加味した車両識別子の特徴ベクトル化のモデルのシステム設計と実装を行い、それらシステムを用いてシステムと方法論の検証に着手した。
2) の理論的体系の解明に向けては、人や自動車などの「粒子」の特性等を踏まえたモデルについて、実験で得られるデータを用いた妥当性等を評価を進めた。
3) の分析ツールの設計と開発とそのコンセプトの検証に着手した。
2022年度に実施した個体の行動データを用いた分析例について、7月に研究発表を行った。また、2023年度内の成果の公表に向けた準備と投稿を行った。
以上、当初計画に沿った形で進んでおり、概ね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

2024年度は、ここまでのシステムの動作検証と、特に設置性を高めるための改良、および、継続的なデータ獲得の実験を行う。
定点カメラによるデータ収集では、既に協力していただいている実験フィールドを活用し、安定的に実験が行える環境整備を進めるとともに、視覚的特徴を加味した車両識別子の特徴ベクトル化のモデルの実装を進め、9月頃までを目途に完了する。10月頃から、それらシステムを用いてシステムと方法論の検証を行う。
一方、スマートフォンによるデータ収集については、OSやデバイス 等を含めた外的要因の変化に対応するためのシステムの修正を9月を目途に行い、定点カメラを敷設した地域による検証を並行して行う。
2) の理論的体系の解明に向けては、人や自動車などの「粒子」の特性等を踏まえたモデルについて、実験で得られるデータを用いた妥当性等 を評価をさらに進め、その成果の発表準備を行う。
3) の分析ツールの開発を進め、次年度の実験に向けた実験準備を進める。
2023年度に実施した個体の行動データを用いた分析例について、7月に研究発表を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Toward Supporting Baggage-Free Walk-Arounds at?Travel Destinations: Issues of?the?Hassle of?Baggage During Travel2023

    • 著者名/発表者名
      Kaburagi Fumika、Aihara Kenro
    • 雑誌名

      Distributed, Ambient and Pervasive Interactions

      巻: 14037 ページ: 18-34

    • DOI

      10.1007/978-3-031-34609-5_2

    • ISBN
      9783031346088, 9783031346095
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Toward Facilitating Going Out: on the Relationship between Residents’ Outing Behavior and Cognitive Distance in Suburbs2024

    • 著者名/発表者名
      So Makita, Kenro Aihara
    • 学会等名
      26th International Conference on Human-Computer Interaction
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The Impact of Road and Urban Infrastructure Variances on Electric Kick Scooter Travel2024

    • 著者名/発表者名
      Ami Tsuruoka, Hiroyuki Kadokura, Tetsuo Shimizu, Kenro Aihara
    • 学会等名
      26th International Conference on Human-Computer Interaction
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Toward supporting baggage-free walk-arounds at travel destinations: issues of the hassle of baggage during travel2023

    • 著者名/発表者名
      Fumika Kaburagi and Kenro Aihara
    • 学会等名
      25th International Conference on Human-Computer Interaction
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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