研究課題/領域番号 |
23K25147
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補助金の研究課題番号 |
22H03893 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
齋藤 美絵子 岡山県立大学, デザイン学部, 教授 (30326417)
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研究分担者 |
佐藤 ゆかり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (20551815)
齋藤 誠二 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (70452795)
綾部 誠也 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (80407238)
大山 剛史 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (40462668)
風早 由佳 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (20633043)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2025年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 水害時行動計画 / 個別避難計画 / 災害時要配慮者 / ハンディキャップ / 避難計画 / 災害弱者 / 要配慮者 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では豪雨による水害および土砂災害が頻発しており,個々人による適時適切な避難行動の重要性が高まっているが,そのためには個別のファクターを考慮する必要があり容易ではない.さらに,土地勘のない場所に滞在することや感染症の罹患などから,誰もが一時的・突発的に災害弱者になるおそれがあるが,その立場を想定して避難行動を計画するためには,想像力と複雑な情報を処理する高度な能力が必要である.本研究は,日常生活には大きな支障はないが災害時に弱者となるおそれがある人を「隠れ災害弱者」と定義し,潜在するハンディキャップを加味した避難行動の計画をデジタル技術によって支援するデジタルツールを開発するものである.
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研究実績の概要 |
本研究では、隠れ災害弱者に潜在する災害時のハンディキャップについて、①想定される危険因子の理解、②自身の水害リスクの理解、③危険因子と自身の水害リスクから避難行動の最適解を導き出すことにおいて、それらを困難にしている要素とその程度について調査および実験により明らかにすることを目的としている。並行して、災害弱者およびそれに近い属性にある人を対象にハンディキャップを調査し、リストアップしたハンディキャップの中からデジタル機能で補うことができる項目を選定し、水害時行動計画アプリへ反映する。 1年目は、災害弱者におけるハンディキャップの洗い出しを行なった。特に、災害時に避難行動の制約を受けやすい災害時要配慮者(以下、要配慮者とする)を対象とし、過去の災害被災地において実際に避難行動をとった要配慮者へヒアリングを実施した。その実態から要配慮者を大きく4つのケース群に分けることができ、そのケース群によって避難および避難遅延をもたらした要因をまとめることができた。 また、調査から得た知見を広く社会に還元するため、一般向け印刷冊子『平成30年7月豪雨災害 災害時に手助けが必要な方々の避難の記録から得たこれからの備えに必要なこと - 個別避難計画の作成に向けて - 』を発行するとともに、自治体職員や地域住民を対象とする『平成30年西日本豪雨 / 災害時に手助けが必要な方とともに考えるシンポジウム』を開催し、研究発表および意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
隠れ災害弱者として想定する属性のうち、主に高齢者を中心とした災害時要配慮者についての現状調査は実施できたが、外国人居住者や転居直後の住民等についての調査が十分とはいえないため「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
遅れている調査については協力者が確定したため速やかな追加調査が可能である。調査結果の集計などは外部委託を含め適切な研究費の活用により推進力を高めて対応する。
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