研究課題
基盤研究(B)
ヒトの共同養育が崩壊しつつある昨今、子育ての孤立化から生じる不適切な子育てが深刻な社会問題となっている。本研究では、ウマとウシを対象に、共同養育とその心理基盤を育む発達的背景(母や他の個体との関係性)と個性(性格特性)、共同養育を行う個体と受ける個体における機能(長期的・短期的利益)、共同養育を支える心理基盤とその発達過程を検討する。そうして、共同養育の発達的・進化的意義を明らかにし、ヒトが共同養育に積極的に関わろうとする動機づけの向上と不適切な子育て防止をめざす教育支援策の整備に寄与したい。