研究課題/領域番号 |
23K25194
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補助金の研究課題番号 |
22H03940 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
樋口 ゆり子 京都大学, 薬学研究科, 教授 (40402797)
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研究分担者 |
山下 富義 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30243041)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | ドラッグデリバリー / 間葉系幹細胞 / 肝線維化治療 / ドラッグデリバリーシステム / 低分子抗体 / 肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
間葉系幹細胞によるタンパク質や細胞外微粒子を介した短期的なパラクライン効果が移植片拒絶や抗炎症の治療に有効である。一方、多分化能を有するため、線維化や機能不全に陥った臓器の再生治療への利用が期待されているが、生体内に投与された間葉系幹細胞が分化することはほとんどなく臓器再生には至っていない。本研究では、低分子抗体を標的指向化リガンドとして、間葉系幹細胞に化学修飾することで、低分子抗体の抗原認識を利用して、炎症肝臓へ間葉系幹細胞を送達し、さらに、送達された場所の環境特異的に分化誘導を促進される細胞を作製し、間葉系幹細胞を利用した組織線維化の治療を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、肝線維化治療をモデルとして検証する。まず、線維化が進行する箇所の環境に応答して肝細胞への分化誘導分子を発現する仕組みを構築し、低分子抗体を修飾した間葉系肝細胞に搭載して治療標的部位へ送達させる。 昨年度作製した、融合リプレッサーの改良を行い、蛍光タンパク質GFPの発現抑制、さらに、TNF刺激による発現抑制の解除に成功した。これによりTNF濃度が高い環境において、目的のタンパク質を発現することが可能になった。そこで、GFPに変わり、肝実質細胞への分化誘導に必要な2つの誘導因子を選択し、それぞれを発現するベクターを構築した。また、間葉系幹細胞の標的指向化を目的に、細胞膜上に抗ICAM1-scFvを修飾した細胞を作製し、抗原特異的に接着能を増強できた。初年度に構築した肝線維化モデルマウスに対し、ヒト由来の間葉系幹細胞を静脈内投与し、マウスあるいはヒトに特有の配列のPCR定量により組織に集積した細胞数の定量をできる環境を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度課題であった、目的タンパク質の発現抑制の解除を改善できた。また、計画通り、in vivoでの体内動態改善に向けて研究を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
肝線維化モデルマウスにおいて、scFvあるいはVHH修飾した間葉系幹細胞を治療標的部位へ集積させる。
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