研究課題/領域番号 |
23K25209
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補助金の研究課題番号 |
22H03955 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
村田 正治 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
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研究分担者 |
大内田 研宙 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20452708)
河野 喬仁 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 特任講師 (90526831)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2024年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | がん / ナノメディスン / MRI / 薬物放出システム / マクロファージ / 薬物送達システム |
研究開始時の研究の概要 |
膵がんの罹患率は胃がんや大腸がんに比べ1/3~1/5程度にもかかわらず、国内におけるがんによる部位別死亡数では5番目に多い。すなわち膵がんは極めて予後不良であり、がん免疫療法が保険収載された現在においても、早期発見こそが予後を改善する最も有効な手段に変わりはない。本研究では独自のナノ技術を用いて、膵がんの超高感度MRイメージングとそのがん微小環境を標的とする薬物輸送を同時に達成する診断・治療システムを開発する。
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研究実績の概要 |
膵がんは極めて予後不良であり、がん免疫療法が保険収載された現在においても、早期発見こそが予後を改善する最も有効な手段に変わりはない。本研究では独自のプロテインナノケージ技術を用いて、膵がんの超高感度MRイメージングとそのがん微小環境を形成するマクロファージ(腫瘍随伴マクロファージ, TAM)を標的とする薬物輸送を同時に達成する診断・治療システムを開発する。開発の鍵となるTAM標的化ナノカプセルは独自のナノ好制御技術を使って分子設計する。 TAM体に特異的に結合する生理活性分子を古細菌に由来するナノ構造体の表面に修飾する。ナノカプセル表面の物理的性質や化学的性質を活用して生理活性分子を効果的に配向・固定化させる技術を開発する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね当初の研究計画通りに進捗しており、最終年度までに前臨床での評価を完了できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は腫瘍随伴マクロファージ(TAM)標的化ナノカプセルの分子設計を実施する。 TAM体に特異的に結合する生理活性分子を古細菌に由来するナノ構造体の表面に修飾する。ナノカプセル表面の物理的性質や化学的性質を活用して生理活性分子を効果的に配向・固定化させる技術を開発する。固定化評価は動的光散乱法(DLC)と透過型電子顕微鏡(TEM)、あるいはゼータ電位測定等によって詳細に物性評価した後、バイオレイヤー干渉法(Bio-Layer Interferometry)によって分子間相互作用を詳細に検討する。マクロファージへの標的能についてはマウスマクロファージ細胞株RAW264.7とヒトTHP-1細胞を用い、共焦点蛍光顕微鏡とフローサイトメトリーにて定量的に検討する。
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